写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

薄型のカメラで撮るポートレート

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 コンパクトデジタルカメラは、これまでに色々なタイプが発売されており、それらのカメラの画質や使い勝手を試すのは興味深い作業です。デジタルカメラの歴史はフィルムカメラに比べれば、はるかに短い歴史しかないのですが、これまでに発売されたカメラ機種は既に星の数ほどあります。
 世界広しといえどもこんな国は日本しかないのですが、写真、カメラ好きにはたまらない状況で、世界のカメラオタクの憧れの国となっているのだろうと想像します。

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 さて今日の写真のカメラですが、ソニーから2005年11月に発売された Cyber-shot T10 で、1/2.5の撮像素子を使った有効720万画素機で、レンズはカールツァイス銘の3倍ズーム(9群11枚)のバリオテッサーレンズを搭載しています。
 カメラの外観は携帯性を重視した薄型で、シャツのポケットに無理なく収まる大きさに小型化されています。
 このカメラで撮った二枚の写真を見てみると、特に素晴らしいといった画質ではありませんが、小さく薄いレンズを考慮すれば検討しているといえそうです。もともとがこのカメラは高画質を狙った機種ではなく、携帯性重視ですからその点は理解が必要だろうと思います。
 それを承知で言うならば、画面中央部はそれなりの解像感がありますが、隅に行くと怪しくなりますから、もし等倍で見るということであれば、画面隅の部分に主題を持ってくるのは避けた方が無難かと思います。
 また今日の写真のように人物を撮る場合、小さなレンズでは背景が思うようにぼけませんから、人物と背景を大きく離す工夫が必要かと思います。撮影場所は、岐阜市近郊の自宅のバルコニーで、背景は隣の栗畑です。
 なお今日の2枚の写真は、どちらもトリミングなしです。またこのカメラ、接写では想像以上の素晴らしい写真を提供してくれます。

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 カメラはSony Cyber-shot T10。大きな写真の撮影データは、焦点距離11.5mm、35ミリ版換算?mm、ISO 125、F4.0、1/80sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。            

ベリーズの自宅近所の Black-necked Still (ブラックネックド スティル)

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 2012年、中米ベリーズに着任して、その国の最大の都市の住宅地に決まった自宅敷地内で、次から次へと出会う野鳥や動物の、その美しさと多彩に驚きの毎日でした。
 しばらくしてこの土地に慣れ周囲の治安状況も分かってくると、自宅周辺がどうなっているのか知りたくなります。そこで色々な情報を仕入れ、週末に自宅周辺を、少しびくびくしながら散歩してみました。
 自宅周辺は住宅地であることに間違いは無いのですが、空き地や沼地が目立ち、そのせいで緑の自然が多く、野生動物をたくさん見られることが分かりました。

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 今日の写真は、自宅から少し行ったところにある空き地で、この辺り全体の標高が低いことから、土地は沼地のようになっています。後日ここでワニ(クロコダイル)を見ることになるのですが、今日はその沼地にいた Black-necked Still (ブラックネックド スティル)と、小さな写真が Northern Jacana (ノーザン ジャカナ)です。
 本当にうらやましいほどにこのベリーズ国は、街中でさえも人間の生活と野生の自然が共存しているのです。素晴らしいですね。

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 カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

中米ベリーズで初めての Summer Tanager (サマー タネガー)

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 2012年に着任した中米のベリーズは、私や家族にとって初めての国で、その国の知識はほとんどありませんでした。この国で最も大きな都市は人口6万人ほどの規模で、そこにショッピングモールはなく、またアメリカのファーストフード店も一つもないのに驚きました。
 首都は1970年代の大型ハリケーンで大きな被害を受けたことから、海岸にあるベリーズシティから内陸のベルモパンに遷都されましたが、その町は人口2万人ほどの世界一牧歌的な首都といわれています。

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 そんな人の少ない国ですから、自然は豊かでした。最大の都市の住宅地に決まった自宅は、集合住宅であったことから敷地は広く、一方の隣の敷地はマングローブなどの林でした。
 この住宅に住み始めて早々、自宅敷地内で今日の写真の真っ赤な Summer Tanager (サマー タネガー) に出会いました。ベリーズの様子をまだ良く知らない頃でしたから、人の多く住む場所に、こんなにきれいな野鳥が生息していることに本当に驚いたものです。そしてこの後、ここで様々な鳥たちに出会うことになるのです。

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 カメラはSony α55に、レンズはMinolta AF 100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。             

餌を持つ Tropical Mocking bird (トロピカル モッキングバード)

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 今日の写真は、中米のベリーズで日常において最も一般的に見ることが出来る Tropical Mocking bird (トロピカル モッキングバード)で、子育ての時期なのでしょうか、口にたくさんの餌をくわえています。
 この鳥、日本のヒヨドリほどの大きさで、体色もどこと無く似ていますが、その習性はスズメに似ていて、割と人間が住む所で生活し、子育てのための巣も人間の手が届くような所に作ります。

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 これは多分、この辺りに住む気の荒いブラックバードから雛を守るための戦略と思われます。例えば日本のツバメは人間の家の軒先などに巣を作り、カラスなどに襲われるのを防いでいますが、それと同じで、このモッキングバードも人の行きかう場所に巣を作ります。
 小さな写真で見るとおり、彼(彼女)が口にくわえているのはハエの幼虫でしょうか。我々にとっては気味の悪い生き物ですが、肉を直接食べられない彼らのとっては、ウジは貴重な蛋白源なのですね。

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 カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。             

背景は中米ベリーズ屈指の海洋リゾート

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 中米の国ベリーズは、日本ではあまり知られていませんが、年間当たり国の人口の3倍に当たる100万人を越す観光客が訪れる観光国なのです。
 多くは北米からですが、その彼らが最も多く訪れる先は、世界第二位の規模を誇る、珊瑚環礁のあるカリブ海の島の海洋リゾートです。
 今日の写真の背景は、多くの北米の人たちの別荘や、中産階級の人たちをターゲットにした高級ホテルが並ぶサンペドロ島のビーチです。

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 同じ北米からの観光客でも、バックパッカーたちが集まる彼らのための、もう少しエコノミーな島は他にあり、その島とこの背景となっているの島とはずいぶんと雰囲気が違います。でもどちらの島もその美しさにはうっとりとしますが。週末に気軽に行けることが出来るこんなリゾート地は本当に魅力的です。

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 カメラはSony α55に、レンズはTamron AF18-250 F3.5-6.3。大きな写真の撮影データは、焦点距離45mm、35ミリ版換算67mm、ISO 400、F9.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。             

羽毛が変わる Vermilion Flycatcher (バーミリオン フライキャッチャー)

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 今日の写真は、中米ベリーズで普通にどこでも見られる Vermilion Flycatcher (バーミリオン フライキャッチャー)ですが、この時期、幼鳥から成鳥に変わる段階のようで、羽毛が生え変わりつつある様子です。
 バーミリオンのオスは頭から首、胸、おなかにかけてまぶしいほどの真っ赤な羽毛覆われていますが、幼鳥の頃は白に近い灰色となっています。羽毛の生え変わり方は、この写真で見る限りおなかから順に上に進むようですね。

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 下の小さな写真は、種類を特定できないのですが、こちらも幼鳥から成鳥への羽毛の変わる時期で、まだ羽毛がきれいに生え揃っていないためか少しみすぼらしく見えます。
 この2枚の写真は同じ場所で、3月の同じ日に撮ったもので、この辺りでは野鳥のヒナたちが巣立ち、成鳥になる時期だったのでしょうね。自然の大きな営みを感じました。 

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズはSony 70-300 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。             

根尾断層公園のシメ

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 今日の写真は、岐阜市郊外にある自宅から、山間部に向かって少し行った所にある根尾谷断層です。下の小さな写真の画面中央部に、見たところ高さ3mほどの段差がありますが、これが濃尾大震災の際に出来た地層のずれです。ずれの最大高さはもっとあると思いますが、同地にある断層資料館で確かめてください。資料館の中には、地層のずれをはっきりと見られるトレンチ(穴)が掘ってあります。

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 この箇所では縦のずれがありますが、ここから南部に少し行った所に、断層の横ずれが見られる場所があり、そこでは田のあぜ道がかぎの手にずれています。なかなか興味深いですね。
 さて大きな写真は、その断層公園で見かけたシメです。割と近くで捉えることが出来たのですが、撮れたのはこの一枚だけでした。この日は曇り空だったため発色がいまひとつなのが残念です。

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズはSony 70-300 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F7.1、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。