写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

女性をきれいに撮る不思議ななカメラ Cyber-shot R1

f:id:photolifenet:20170323041057j:plain

 今日の写真は、ソニーがまだミノルタを買収する以前の最後の高性能カメラ、R1で撮った二枚です。このカメラの特徴は、その存在感のあるスタイルをはじめ、スペックの総てが豪華であったことです。

 まずデジカメの心臓部であるセンサーですが、そのサイズは大きく、フォーサーズを抜きAPS-Cに迫るもので、画素数は1,030万画素と当時としては十分な数字、極めつけは、搭載されたレンズが「カールツァイス」ブランドで当然のことながら T*コーティング、大口径5倍ズームというのもカメラファンをわくわくさせました。

f:id:photolifenet:20170323041111j:plain

 そのレンズの描写ですが、このカメラで撮るたびに思うのは、女性の肌が実際以上にきれいに表現されることで、なぜそうなるのか分かりませんが、不思議なことにこのカメラで撮った写真の総てがそうなのです。

 では解像力が低いためにソフトに描写されるのかというと決してそうではなく、下の小さな写真の通り、木の葉や門の細部などが克明に描写されています。昔からカールツァイスのレンズは描写が柔らかいといわれますが、この女性の肌の描写がまさにそれかもしれません。それがこのカメラの最大の特徴なのです。

 更に、背景のボケが自然で美しいせいか、臨場感と立体感のある描写が写真の品質を上げているように感じます。2005年発売のこのカメラ、今でも他にはない素晴らしい性能を持っていると思います。

 撮影場所は岐阜県揖斐川町谷汲の華厳寺参道です。背景参道の新緑が気持ちいですね。

f:id:photolifenet:20170323041139j:plain

 カメラはSonyCyber-shot R1 。大きな写真の撮影データは、焦点距離44.7mm、35ミリ版換算 ? mm、ISO160、F4.5、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

300mmマクロで撮るコスモス

f:id:photolifenet:20170321222154j:plain

 今日の写真は、去年の秋に自宅周辺の散歩の際に見かけたコスモスを撮った時の二枚いです。コスモスは山口百恵の歌にも多少影響されているのかわかりませんが、秋によく似あう花で、青空の下に一面に咲く花畑はこの世のものとは思えないほどに美しいと感じることがあります。

 またコスモスにはミツバチがよく集まりますから、マクロレンズでの昆虫写真にはうってつけの被写体です。

f:id:photolifenet:20170321222206j:plain

 今日の写真を撮ったレンズは、望遠300mmのマクロで、すでに発売から相当な時間が経っていますから、オークションでもなかなか見かけなくなっていますが、昆虫を撮るには離れて撮影できることからとても重宝します。

 その描写ですが、さすがに単焦点でマクロを名乗るだけあり素晴らしく、解像力、発色とも期待を裏切ることはありません。ただ、鳥などの遠距離の撮影には、マクロ撮影時に見せるほどの切れは感じられません。それにもう一つの欠点は、古いだけにAF速度が遅く、この点でも鳥撮影にはあまり向かないように思います。

 下の写真は、上の大きな写真の部分拡大ですが、この緻密な描写を見れば、このレンズはマクロで本来の能力を発揮するのだろうと思われます。

f:id:photolifenet:20170321222227j:plain

 カメラはSonyα77Ⅱに、レンズは Sigma Apo Tele Macro 300mm F4.0 。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO400、F7.1、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

群れて通過する White Ibis (ホワイト イビス、日本名シロトキ)

 

f:id:photolifenet:20170320195034j:plain

 中米ベリーズ最大の都市、ベリーズシティの住宅地にある自宅上空を、朝晩に鳥たちが通過します。朝はねぐらから餌場に向かい、夕方は逆に餌場からねぐらに向かうものと思われますが、その代表が、ムクドリの仲間で全身が真っ黒なブラックバード、緑色が美しい中型のインコ、シラサギ、コサギなどのサギ類、そして今日の写真の White Ibis (ホワイト イビス、日本名シロトキ)たちです。

f:id:photolifenet:20170320195045j:plain

 シロトキはこのベリーズにたくさん生息しており、どこでも見られる一般的な鳥で、たいていの場合は群れて生活しています。ベリーズ市内の水場でもあちこちで見ることができ、彼らが朝夕に自宅上空を通過しているものと思います。

 シロトキは他の鳥と違い、飛ぶときはいつも美しい編隊を組み、その形は縦の一列であったり、横一列の山形であったりします。ただの集団でバラバラに飛ぶより、きれいな編隊を組んで飛ぶそのいかにも統制のとれた様は美しく、また彼らの飛び方は上下に波打つことなく、一直線に弾丸のごとく、素晴らしいスピードで飛び去りますから、つい見とれてしまいます。

 それに、写真でお分かりの通り、白い体色に翼の先だけが黒く、顔と口ばし、足が鮮やかな赤で、これがシンプルでとても美しく、その彼らが編隊を組んで飛ぶさまは本当に美しいのです。

 ベリーズにいた頃は、それを毎日夕方に見られたのですが、今はさみしい限りです。

f:id:photolifenet:20170320195012j:plain

 カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ アルツンハのピラミッドの上にて

f:id:photolifenet:20170319220813j:plain

 中米ベリーズ最大の都市はベリーズシティですが、それでも人口は6万人ほどで、都市(シティ)と形容するほどの規模ではありません。他の地方の中心地ともなるともう決して都市ではなく、町(タウン)レベルです。

 そのベリーズシティに最も近いマヤ遺跡はアルツンハ公園で、そこは周りをジャングルに囲まれ、手入れされた敷地に大小のピラミッド群があり、かつてのマヤ文明の名残りを見ることができます。

f:id:photolifenet:20170319220825j:plain

 アルツンハは自宅から車で1時間弱の距離でしたから、当時週末にはよく出かけ、バードウオッチングをしながら各ピラミッドに登り、普段の運動不足を補っていました。

 今日の写真は、ある週末に訪れた時の一枚で、公園の入り口に寝そべっていた犬が我々と共にピラミッドに登った時の一枚です。このピラミッドのある公園は、週末に観光客が少なく、たいていは我々と数組の欧米からの観光客だけです。それというのも週末にはクルーズ船が寄港しないためで、船が来る週日は結構な数がこの公園を訪れます。

 犬との記念写真はピラミッドの上で撮ったため、背後のジャングルが見上げるアングルではなく、樹頂とほぼ同じ高さになっています。ジャングルをこの高さで眺められる機会はそう多くはありませんから、登れるミッドは貴重ですね。

 下の写真は、このピラミッドの全体像です。機械や鉄器もなかった時代によくこれだけのものを作ったと、ここを訪れるたびにいつも感心します。

f:id:photolifenet:20170319220745j:plain

 カメラはSony α57に、レンズはSony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 400、F9.0、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

沼地のコサギとセイタカシギ

f:id:photolifenet:20170318222845j:plain

 中米ベリーズに住んでいた頃の自宅は、この国最大の都市の住宅地にあり、周りは自然に恵まれていました。

 この国は国土全体の標高が低く、海岸にあるこの最大の都市は特に低く、海抜は平均50㎝以下です。ですからあちこちに水場が多く、空き地が沼になっているところがたくさんあります。

 今日の写真の場所は自宅すぐ近くの売地ですが、ごらんのとおり沼地で、いつも水鳥たちの餌場になっています。ここでサギが大きな魚を捕まえたり、時にはクロコダイルを見ることもあります。街中の住宅地でワニを見られるのですから、いかに自然が豊かかわかりますね。

f:id:photolifenet:20170318222902j:plain

 写真は美しいコサギと背後にはセイタカシギが写っています。鳥たちはなぜいつもこんなに羽毛が美しいのでしょう。特に真っ白なサギたちはなぜ薄汚れてこないのでしょうか。

 小さな写真は、やはりこの沼地を含め周りにたくさんいる、甲羅だけでも15㎝はある大きなカニです。ここまで大きくなれば鳥たちの餌になることはないかもしれませんね。

f:id:photolifenet:20170319220621j:plain

 カメラはSony α55に、レンズはMinolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35㎜版換算450mm、ISO400、 F9.0、 1/1,250でした。大きな写真はクリックして更に大きく見ることができます。

クモたちの世界

f:id:photolifenet:20170317235801j:plain

 今日の写真は、去年の秋に自宅の庭で撮った2枚で、こうして過去の写真を改めて見返してみると、当時それほどインパクトを感じなかった写真が、意外とよく撮れていて小さく驚くことがあります。

 それに、クモは他の昆虫と違って独特の世界があり、その姿かたちに興味深いものがありますし、クモ独特の生態をよく知っているわけではありませんが、糸を出して罠を作ること、そしてとてもよく目立つのにそのクモの巣の真ん中にいることなどについては、これについて書かれた本を読んでみたいものと思ったりするといった面でのインパクトもあります。

f:id:photolifenet:20170317235812j:plain

 世界でクモの種類は多く、大きなタランチュラから、日本にも生息している毒クモ、それに色鮮やかな美しい体色の持ち主などがいますから、それらの撮影にも興味が尽きません。

 以前自宅の庭でとても美しいクモに出会い、撮影に成功しましたが、できればもう一度さらに美しく撮影したいものと思っていますが、なかなか出会うことができません。

 クモも鳥と同様にとても撮りがいのある生き物だと思います。

f:id:photolifenet:20170317235830j:plain

 カメラはSonyα77Ⅱに、レンズはTokinaAF100 Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm35ミリ版換算100mmISO400F4.01/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

露出の難しい背景

f:id:photolifenet:20170316201706j:plain

 コスタリカの首都サンホセは、エコツーで世界的に有名な国のイメージとは違い、昔ながらのごみごみした人の多い、車の渋滞の激しい喧騒の街です。
 その街の郊外に緑豊かな公園があるのですが、終末でも訪れる人はまばらで、なぜ市民がここを利用しないのか不思議に思うほどです。私が勤めている事務所の現地の同僚にこの公園のことを尋ねても、その存在を知っている人が少ないくらいです。 
 公園の名前は街の東側にあることから、東公園となっており、水泳プール、サッカーグランド、散策道、バーベキューサイトなどが整備され、家族や仲間と一日中楽しめる場所です。

f:id:photolifenet:20170316201721j:plain

 今日の写真はその公園内で撮った2枚で、大きな写真の背景には熱帯の樹木が写っており、美しい花とともに様々なランも見ることが出来ます。広場の一角には巨木が林立する林があり、その様は圧巻です。
 下の小さな写真は、園内で見かけた種類で、蝶の他に様々なバッタも多くいました。
 ところで今日の写真の露出に関して、このように背景が割と暗く、その前に立つ人物に太陽光があたって明るい場合は、人物の陰影が非常に高くなり、難しい露出決定になります。どうしても帽子や服の一部が白く飛んでしまうため、出来ればレフ板を利用したいところです。
 この写真は陰になっている人物の顔が大幅にアンダーになってしまったのですが、後処理で調整しています。ここでもフィルムに比べてデジタルの利点が出ますね。

f:id:photolifenet:20170316201747j:plain

 カメラはSony α100に、レンズはMinolta AF50 F3.5 Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算75mm、ISO 200、F6.3、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。