写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

春の空を舞うトビ

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 一年中いつも日本の空を優雅に舞うトビは、歌にもうたわれ親しまれており、私も大好きな野鳥の一つです。それはなんといってもいつも身近にいること、姿が立派な猛禽であること、そしてカメラマンの目としては、遠くても写真に撮りやすい大きな体であること、そして飛んでいる姿を容易に撮れることなどが主な理由です。

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 岐阜市近郊の自宅近所を散歩する際に、頭上近くをトビが舞う際には必ずカメラに収めます。鳥が飛んでいる姿を撮るのはやさしいことではないのですが、このトビだけはそれができる数少ない野鳥ですから。

  もちろんクマタカとかオオワシ等を撮れるのであれば、そんな素晴らしいことはないのですが、それらが生息している地域に住んでいない限り、それはあまりにも非日常的で、実現するには大変な労力が必要になります。

 今日の写真は、散歩の途中で撮った二枚で、かなり近くを飛んでくれたおかげで良好なピントの写真になりました。それに今回の二枚ともトビに動きがみられる場面で、躍動感があっていいと思います。

 特に二枚目の写真は、斜めになったその姿がいかにも猛禽らしく勇ましく見え、翼が風を切る音が聞こえてきそうです。

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

Sony F828の試写

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 これまでにフィルム、デジタル共にたくさんのカメラを入手し、それぞれのカメラの個性的な写りを楽しんでいるのですが、さすがにフィルムカメラはもうずいぶん長い間使っていません。

 でも、ソニーから発売されたα7シリーズは、フルサイズであることからレンズが持つ本来の持ち味を、そしてフランジバックが短いことから各種アダプターで色々なレンズを手軽に味わえるカメラであるため、フィルム時代の古いレンズであってもそれを今も楽しめますから、レンズに関しては問題ありません。

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 さて今日のカメラは、随分前に入手したのですが、これまでに使う機会がなく、ずっと防湿庫の中で眠っていました。今は海外に出ることなく時間がありますから、今まで使わなかったカメラを使うことができ、その中の一台がこのF828です。

  F828の発売は2003年の暮れ、レンズは28から200㎜/F2.0-2.8までをカバーする7倍大口径ズームで、カールツアイス銘のT*コーティング、800万画素の1/1.5インチサイズのCCDセンサー採用の、当時のソニーのフラッグシップ機で、価格は16万円と一眼レフ並みの高級機です。

 今頃になってこのカメラの試写というのは変ですが、私にとっては初めて使うカメラです。撮ってみた第一印象は発色の素晴らしさで、この日は天気が良かったせいもあるでしょうが、ホワイトバランスは正確で、色に深みがあります。ピントは正確で、解像力も問題ありません。これらの好印象の大部分に、新開発のセンサーとともに、カールツアイスレンズの良さが発揮されているんでしょうね。

 下の小さな写真は、マクロ性能を見ようと自宅庭のタンポポを撮りました。あいにく花の時期を過ぎたのしかなく種を撮りましたが、被写界深度が深すぎてマクロ写真らしくありません。でも臨場感、立体感が感じられ、こちらも好印象でした。

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 カメラはSony Cyber-shot F828。大きな写真の撮影データは、焦点距離23.6mm、35ミリ版換算約96mm、ISO 64、F4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

知らないミツバチ?

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 近頃はめっきりと見なくなった野鳥の代わりに、足元の昆虫を撮ることが多いのですが、覗いてみると、虫の世界もまた見知らぬ世界が広がっています。

 野鳥たちは普段目にすることが多くなじみがありますが、昆虫に関しては一部の種類以外なじみがないため発見があり、身の回りには知らない虫たちが、想像以上に多いことに驚かされます。

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 今日の写真の虫は、見たところミツバチの仲間でしょうか、でも触角が異常に長く、普段見慣れているミツバチとは異質な感じがあります。ただ花に来ていることや、蜜を吸うためのくちばしの形はミツバチと言えそうです。多分、ミツバチにもいろいろな種類がいるのだろうと思います。

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  カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/2,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

タンポポとベニシジミ

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 岐阜市近郊の自宅近くの散歩を、天気さえよければ毎日続けているのですが、近頃野鳥を見る機会はめっきりと少なくなっています。桜の時期に、散歩道上に咲いている花に来るのではとメジロを期待したのですが、結局見られませんでした。

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 花が散ってしまった今、カラスやトビ以外で見られるのはモズと、もうすぐ北に帰るツグミくらいです。ですから近頃は上を見るのではなく、どちらかというと足元の草花を見て歩きます。今はタンポポがいっぱい咲いていますから、その花に来る虫を撮る機会が多くなっているのです。

  今日の写真は、赤色が美しいベニシジミで、花の黄色に映えて美しいですね。この写真、等倍でお見せできないのが残念なほどにきれいに写っています。古い望遠マクロレンズですが、素晴らしい描写を見せてくれます。

 下の小さな写真は、散歩道に咲き始めたシャガですが、野草とは思えないほど大きくあでやかな姿ですね。

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/1,600sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

呼び出されたウグイス

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 岐阜市郊外にある自宅地周辺を、天気の良い日はカメラを持って散歩しているのですが、何時も野鳥に会えるわけではありません。

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 でも桜の時期になると野山でウグイスが鳴き始めますから、そのウグイスを誘い出せば写真を撮るチャンスを作ることができます。私はこれまでの経験で、ウグイスは好奇心が強く、彼らの興味を引くことをすれば、彼らからこちらに近づいてくることを知っています。

  散歩道を歩いていて近くでウグイスの声が聞こえると、私は口笛でウグイスの鳴きまねをします。すると何度かに一度は、ウグイスがその鳴きまねに反応して応えるかのように鳴き始めることがありますから、彼自身がこちらに近づいてくるまで鳴きまねを続けるのです。

 こうして誘い出して撮ったのが今日の写真で、ウグイスとの距離は5m前後でした。彼は声は聞こえども鳴き声の主が見当たらず、あちこちキョロキョロしていました。それがまさか人間だとは思いもよらなかったことでしょう。

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

LUMIX LC5で撮るカリブ海でのポートレート

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 今日の写真は、パナソニックから2001年に発売されたデジタルカメラで、2008年に撮った二枚です。

 このカメラは1/1.76インチのCCDの401万画素センサーを使用し、レンズはライカDCバリオ・ズミクロン F2.0~2.5の、明るい大口径3倍ズームが使われるという高級機仕様で、そしてボディ背面には、2.5インチ20万画素の、当時としては大きなサイズの液晶モニターを備えていました。パナソニックとしては当時の持てる技術を惜しみなく投入した一台と言えます。

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 値段は発売当時の店頭価格が9万円前後だったと思いますが、この値段、決して安くはないけど買えないほどではないといったところでしょうか。ライカ銘のレンズが付いていると思える人にはリーズナブルだったかもしれません。

  このカメラで風景や人物を撮ってみると、ピント精度は高く、解像力も悪くありませんが、発色に関しては違和感を感じます。でもこれは現在の目で見る評価であって、当時のライバルと比べれば評価されていましたから、決して悪くはないと思います。

 現在このカメラを使ってみると、高感度画質、ラチュードの狭さ、液晶モニターの見にくさが気になり、当然ですが古さを感じます。でもこうした古い機械を駆使して楽しむのも写真の醍醐味の一つですね。

 撮影場所はカリブ海の島国セントルシアで、美しい景色とカリブ海での海水浴が楽しめる、この国の有名観光スポットの一つ、ピジョンアイランド国立公園です。

 下の小さな写真は、公園内にある二つの丘のうちの高い方から砦のある丘を見た景色で、その砦の石壁の上に座っているのが上の大きな写真です。

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 カメラはPanasonic Lumix LC5。大きな写真の撮影データは、焦点距離9.7mm、35ミリ版換算?mm、ISO 100、F5.8、1/412sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

自宅庭に来たホオジロ

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 岐阜市近郊にある自宅近所を散歩しても、野鳥に出会う機会がめっきりと少なくなったこの頃ですが、昨日散歩から帰ってくると、自宅庭にホオジロが来ているのに遭遇しました。オスとメスのつがいで地上の何かをついばんでいます。野草の落ちた実でしょうか。幸い彼らはまだこちらの存在には気づいていない様で、エサ採りに夢中でした。

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 気づかれないように少しづつ近づき、とても身を隠せるほどではない、幹の直径が15㎝程の小さな桜の木の陰でカメラを構えますが、これでも鳥たちの目をごまかせるようで、彼らは私に気づかない様子です。

  以前何かの本で読んだのですが、鳥が人間を認識するのは人のシルエットだそうで、よって、それがたとえ細い幹でも木の陰に隠れれば、鳥は人を認識しにくくなるのではないでしょうか。

 幹から身を乗り出して撮影していると、最初にこちらに気づいたのはメスで飛び立ちましたが、オスはそれでもエサ採りをしていました。オスの方が警戒心が低いのでしょうか。

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

 4月27日掲載の記事で、この望遠マクロレンズは遠景のピントが甘いのではないかと書いたのですが、多分それは私の間違いで、ピントが甘いのは手振れのせいだと思いますので訂正しておきます。