写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

自宅敷地の野鳥たち(中米ベリーズにて)

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 私が初めて中米の国ベリーズに赴任して、鳥関連で最も驚いたのが、美しい鳥たちが人間の生活圏で共に生きているということでした。

 着任して最初の1週間は街中のホテルで過ごしたのですが、その間でも緑色の美しいインコ、電柱に停まるキツツキ、街の空を舞うグンカンドリたちを目撃し、その様は、ここはまさに野鳥たちだけに限らず野生動物たちの楽園ではないかと思いました。

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 今日の写真は、市内の住宅地に今後住む家が決まって、ホテルから引越ししたその週末に、自宅敷地内で見かけた Vermilion Frycatcher (バーミリオン フライキャッチャー)で、この鳥を敷地内で初めて見たとき、こんなに美しい鳥が、自宅庭のような身近にいるのかと感激しました。

  そして更に驚いたのは、その鳥たちの多くが人間をあまり警戒することなく、よって、容易に彼らに近づき近くで写真が撮れることでした。日本では到底考えられないことです。

 下の小さな写真のかわいらしい黄色の鳥も、やはり自宅庭で出会った野鳥で、こちらも人間を怖がりませんでした。

 この後、この同じ自宅敷地内でさらに美しい鳥たちと出会うことになります。

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 カメラはSony α55に、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

背景はヤシの木陰 (ベリーズ)

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 中米の国ベリーズに住んでいた頃、週末の過ごし方は土曜日に車で出かけ、日曜日は自宅近所の散歩をして過ごしました。

 車で出かける場所の選択肢はそれほど多くなく、何年か繰り返して絞られたのは次の4つでした。

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 一つ目がピラミッドへ登って、普段の運動不足を補いながらのバードウオッチングを楽しむアルツンハのマヤ遺跡公園、二つ目が、自宅から最も近い近いジャングルで、橋の上からジャングルを流れる川を眺め、ホーラーモンキーの鳴き声を聞いた後、広いプールで泳ぐ Bacab Eco Park (バカブエコパーク)コース、三つ目が、季節になると大きな湖に何万という水鳥が集まり、野生の魅力と美しさが楽しめるクルックドツリー野生生物保護区、そして四つ目が、ベリーズが世界に誇る美しいサンゴ環礁での海洋リゾートコースです。

  今日の写真は三つ目のコースで、クルックドツリー野生生物保護区内にある村内の道を歩きながら、バードウオッチングや、村人たちの暮らしを見たりして過ごした時の一枚です。

 野生生物保護区は季節が外れると水鳥がぐっと減りますから、湖畔もですが村内を歩きながら陸の鳥を探します。そんな時陽射しが強く暑いですから、涼を求めてこうして木陰で一休みします。背景の熱帯植物がきれいですね。

 下の小さな写真は、花びらが非常に厚く見える、赤と黄色のコントラストが美しい、ここではどこでも見られる道路わきでも咲く花です。

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 カメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離160mm、35ミリ版換算240mm、ISO 400、F7.1、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

ミツバチの仲間たち

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 春になって野に花が咲くと、たくさんの虫たちが現れ、我々の目を楽しませてくれます。そしてその虫たちを花と一緒に写真に撮るのは楽しい作業です。

 岐阜市近郊にある自宅周辺を散歩しながら、道端の目についた虫たちを撮るのですが、そんな中でこれまで見たこともない種類に出会うことがあります。虫に興味のある方たちならそれほど珍しい種類ではないかもしれませんが、私にとってはどれも初めて見る虫ばかりです。

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 今日の2枚は、やはり散歩途中で見かけた種類で、上の大きな写真はタンポポに長いくちばしを差し込んでいますからミツバチの仲間なのでしょうね。見かけは我々を刺すアシナガバチのような怖い形ですが。それに写真をよく見ると、口元には牙のようなものがありますから肉食もするのかもしれません。このハチ、どう見てもおとなしいミツバチには見えません。

  下の小さな写真も、タンポポに取りついて蜜を吸っているように見えます。体はとても小さく、そして全体が黒色です。これもやはりミツバチの仲間でしょうか。

 このような虫の写真は、50㎜焦点距離の標準マクロレンズではなかなか難しいと思いますが、そんな時、300㎜の望遠マクロレンズは重宝します。それにこのレンズ、今日の写真を見てもお分かりの通り描写に文句ありません。

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F7.1、1/1,600sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本と海外の野鳥の差

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 野鳥と人間の距離について、海外に長く住むとこの距離感の違いを強く感じることが多々あります。

 日本の野鳥は非常に警戒心が強く、容易に人間を近づけさせません。これはどの種類でも同じで、特に感じるのが、狩猟の対象となっている鳥たちで、例えばカモやキジたちです。カモなどは100m以上離れていても、人を見つけると一目散に逃げだします。

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 キジも似たような状況で、こちらが彼らを先に発見しない限り、写真さえも撮れないような距離で逃げられてしまいます。ところが海外では、鳥たちのほとんどの種類は人間をそれほど怖がりません。

  今日の写真のサマータナガーのメスも、海外の他の鳥と同じく人をあまり怖がりません。そのタナガーが画面に大きく捉われていますが、この写真、まったくトリミングをしていません。しかもレンズ焦点距離は35㎜版換算240㎜ですから驚きですね。

 サマータナガーの大きさは、日本のシメを少し細くしたような体型ですが、それが画面にこれだけの大きさで写っているのですから、いかに近くで撮ったかが想像できるかと思います。更にこのタナガー、人がそこにいてもほとんど気にすることもなく、自身の目的のことしか頭になかったように見えました。

 このような日本と海外の鳥の習性の違いは、鳥たちの個性ではなく、これまでの人間とのかかわりが影響しているのではと感じています。日本の鳥たちもいつかもっと人間を信頼してくれる日が来ることを願って止みません。

 下の小さな写真は同じタナガーですが、さすがにこちらはトリミングしてあります。

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 カメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離160mm、35ミリ版換算240mm、ISO 400、F5.0、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

岐阜公園で高倍率と大口径レンズの比較

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 以前2014年3月21日付のこのブログ上で「懐かしの岐阜公園」という記事を載せました。その時に使った写真は、園内の日本庭園をバックにした場面でしたが、先日岐阜公園を久しぶりに訪れたことから、その写真を意識して同じ場所で撮ってみました。

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 この2枚の違いは、3年の月日の移ろいはもちろんですが、カメラマンにとって大きな関心事はカメラとレンズの違いです。

  以前の写真の機材は、Sony α700にレンズはTamron AF18-250の組み合わせで、今回はSony α7ⅡにTamron AF28-75 SP。

 前者がAPS-Cサイズカメラでレンズが便利な高倍率ズーム。後者がフルサイズ機でレンズが大口径高性能ズームの組み合わせです。

 その2枚を比べてみると、どちらも優秀な描写で、ピントや解像力、発色など難点を指摘できるような部分は見当たりません。ただやはり大口径レンズは透明感、解像感とも一枚上手ですが、一方で18㎜から250㎜をカバーする高倍率ズームレンズも、この広いレンジを持ちながら、これだけの性能を実現しているのですから素晴らしいと思います。

 二者の比較を感覚的な領域で見てみると、フルサイズセンサー、大口径レンズのコンビは人物の実在感というのか、リアリティや立体感をより一層感じます。さすがに高性能レンズで、値段に見合った描写だと思います。

 下の小さな写真は、岐阜公園からロープウエイで登る金華山頂上の、その頂上にある岐阜城のそばで見かけたヤマガラです。75㎜レンズで小さな鳥をここまで撮れるのですから、その解像力には驚きです。

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 カメラはSony α7Ⅱに、レンズは Tamron 28-75 F2.8XR Di SP。大きな写真の撮影データは、焦点距離60mm、35ミリ版換算60mm、ISO320、F4.5、1/80sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

柿畑のキジ

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 お天気さえよければ毎日、岐阜市近郊の自宅周辺をカメラを持って散歩していますが、近頃はめっきり野鳥を見かけることが少なくなっています。

 今日の散歩も何も収穫のないまま散歩道の後半まで来たところ、柿畑の中に何か黒っぽい生き物が動いているのが見え、とっさにイタチかと思いました。すぐさまカメラを構えてファインダーをのぞいたところ、なんとキジではありませんか。それも、これは撮った後にモニターで見て分かったのですが、写真の通りオスの美しい個体です。

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 以前から自宅周辺でキジの鳴き声をよく聞いており、また散歩中でもこれまでに何度か遠くから見たことがありましたから、この辺りに生息していることは分かっていました。

  キジは以前から撮りたい種類の一つで、今日の幸運に感謝しながらシャッターを押したのですが、距離があったこと、周りに草が茂っていたことから全身を撮ることができず、このショットがベストでした。

 この後、キジは柿畑の隣の麦畑の中に入ってしまい、後をそっと追ったのですが見失ってしまいました。

 下の小さな写真はトリミングなしの一枚で、手前が柿の木、奥が麦畑です。遠くからの撮影でしたが、やっぱりキジは美しいですね。こんな美しい鳥の数がたくさん増えてくれればと願っています。

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 

庭のブルーベリー

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 岐阜市近郊にある自宅庭には、びっくりグミ、サクランボ、夏みかん、ナツメなどの果物のなる木が植えられていますが、今日の写真のブルーベリーもその中の一つです。

 これまで海外生活が長かったことから、庭木の手入れはほとんどすることができず荒れ放題でしたが、今は何とか最低限程度ですが手入れをしています。

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 サクランボは毎年実がついているようですが、赤く熟す前にほとんどが落ちてしまい、これまで果実を見たことがありません。近くに住む兄が言うにはうまく交配ができていないのではとのことです。今年はこれの対策としてもう一本のサクランボ「暖地」という品種を近くに植えました。

  さてブルーベリーですが、植えてからもうだいぶたつのですが、土の栄養価が低いのか、あまり大きく育っていません。でも今年はたくさんの花をつけていますから、実が成るのではと期待しています。

 ただ心配なのは夜な夜な出没する鹿たちが、こちらが収穫する前に食べてしまわないかということです。びっくりグミはいつもからストヒヨドリたちに盗られてしまっていますから。

 下の小さな写真は、上の大きな写真の一部拡大ですが、真ん中のめしべの周りにおしべが見えます。この花、奥ゆかしいようで大きくは開かないのですね。かわいらしい花です。それにさすがにマクロレンズ、素晴らしい描写です。

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。