写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 湖畔の鳥たちの静かな風景

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 中米の国ベリーズは、日本ではほとんどなじみがないのですが、とても自然豊かな国で、雨季には少し減りますが、一年を通じてたくさんの観光客がこの国を訪れます。
 オーストラリアに次いで世界第二位の規模を持つといわれているカリブ海の美しいサンゴ環礁では、世界遺産のブルーホール、シュノーケリング、ダイビング、そして釣りを楽しむことができ、紀元前からの歴史を間近に見ることができるマヤ遺跡のピラミッドの訪問、そしてジャングルや湿地で、野生生物が見せる雄大な自然を体験することができます。

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 今日の写真は、ベリーズ最大の都市ベリーズシティから車で1時間ほどの所にあるクルックドツリー野生生物保護区で撮った鳥たちです。
 乾期になると、この保護区にある湖の水位が下がり、周辺から何万羽という鳥たちが集まる様は見ごたえのある景観で、ベリーズ観光の目玉の一つですが、それ以外でもこの湖では野生動物が作り出す様々な場面を楽しむことができます。

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 ミサゴや大型のカワセミが水面に飛び込み漁をする場面はとても見ごたえがありますが、今日の写真のように、中州で一休みする静かな落ち着いた鳥たちの一場面も絵になります。
 下の小さな写真は、保護区内の村で一年に一度行われる魚祭りに合わせ、漁師たちが網で魚を取っている場面で、背景の中州にはたくさんのウに交じって、アメリカンホワイトペリカンの姿も見えます。その下の写真は、湖上空を舞うペリカンたちです。
 この保護区には2軒のインターナショナルクラスのホテルが湖畔にありますから、気軽に雄大な自然を楽しむことができます。次の訪問地の候補にいかがでしょうか。

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 使用機材のカメラはSony α55に、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F10.0、1/1,600sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
 

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区のお祭り

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 昨日のこのブログで、クルックドツリー野生生物保護区にある大きな湖の、岸辺のハリーポッターの魔法の樹をご紹介しました。
 もちろんここは保護区だけあって見どころは、乾期の湖に集まる何万羽という鳥たちなのですが、それは残念ながら1年中見られるものではありません。
 見頃はその年の天候に左右されますが、乾期は早い時には12月から始まり6月くらいまでで、この時期内に湖の水位が下がり、ピークとなる1か月ほどの期間に集中して、国境を越えて周辺からたくさんの鳥たちが集まります。

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 この保護区の中に1000人ほどが暮らす村があるのですが、そこには特に産業がなく、多くの人は最寄りの街に働きに出ています。しかしながらこの村には上記の通り、ラムサール条約に登録されるほどの保護区という自然の観光資源があります。
 この村の発展を考えるとき、この自然資源を生かさない手はありません。現在でも世界各国から観光客が訪れていますから、自然環境を守りながらこの数を増やす努力をするのが手っ取り早い方法だと思います。
 皆さんご存知かと思いますが、国際協力事業団(JICA)は発展途上国の国づくりを応援しており、現在この村にも青年海外協力隊員を派遣し、環境保護と村の発展を支援をしています。
 さて今日の写真ですが、村では一年に一度、乾期に Fish Festival (魚祭り)を湖畔で開催して、村のアピールと観光客誘致に努力しているのですが、その祭りの日に訪れたときの3枚です。

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 祭りは極めてローカル色が強いのですが、それはそれで素朴さにあふれ、心和むひと時が味わえますし、なんといってもここで食べられる魚のフライがものすごくうまいのです。その写真がないのが残念ですが。
 2枚目の写真は、祭り会場に建てられた急ごしらえのレストランで、壁や屋根はヤシの葉で上手に造ってあり、トロピカルな田舎気分満点です。
 3枚目は、この日に漁師たちが捕った魚を網から外しているの場面で、彼らはモーターボートではなく、ご覧のカヌーを使用するのですが、魚が濃いためいつも大漁です。ただし普段は自然資源の保護のため、網は禁漁となっています。

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 使用機材のカメラは FUJIFILM FinePix F200 EXR。大きな写真の撮影データは、焦点距離9.1mm、35ミリ版換算42mm、ISO 200、F3.6、1/350sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区の樹

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 中米のベリーズは国土全体の標高が低く、そのため湿地や、雨期になると水に浸かる土地が多く、これが開発の妨げの大きな要因の一つになっているのではと思います。
 しかしながら開発が進まないということは、それだけ自然が残ると言えますが、ここに住んでみると、その豊かな野生の世界を日々身近に感じることができます。

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 今日の写真は、この国最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほどの所にあるクルックドツリー野生生物保護区で、そこにある大きな湖の岸辺での三枚です。
 この保護区にはあちこちに巨木がたくさんあるのですが、湖畔にそびえるこれもそのうちの一本で、その姿はまるでハリーポッターに登場した魔法の樹のように見え、なかなか味わい深いものがあります。
 枝にはあちこちに、洪水の後のごみが引っかかっているように見えますが、そうではなくこれは着生植物で、土を必要とせず空気だけで生きており、宿となっている樹から栄養を取るような寄生植物でもありません。
 今は乾期ですから根元に水はありませんが、雨期になると湖の水位が時には3m以上も上がり、この辺り一帯は水没します。
 何度ものハリケーンに耐えながら、何百年も生きている樹には見るものを引き付ける魅力があります。幹についているたくさんのこぶにも樹齢を感じさせます。

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 この樹のすぐ近くの湖畔には黒いハゲワシたちがたむろしていました。この取り合わせ、まさに熱帯版のハリーポッターの世界です。
 使用機材のカメラは FUJIFILM FinePix F200 EXR。大きな写真の撮影データは、焦点距離6.4mm、35ミリ版換算29mm、ISO 200、F9.0、1/350sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ マヤ遺跡の、Lineated Woodpecker (ラインイーテッド ウッドペッカー)

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 中米の国ベリーズの国土面積は日本の四国ほどですが、国の全人口は極端に少なく36万人ほどしかいません。その理由はいろいろあると思いますが、国全体の標高が低いために湿地が多く、それが開発を阻害しているのも一つだと思います。
 これによって自然が多く残され、同じく中米のコスタリカのように、標高差からくる野生生物の多様性はそれほどないのかもしれませんが、一方でコスタリカ以上の野生動物が密度濃く生息しているように感じます。

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 また、この国最大の都市ベリーズシティから車で20分ほど走ると緑濃いジャングルが現れ、熱帯の植物や動物を身近で簡単に見ることができます。
 今日の写真は、ベリーズシティから車で1時間ほどの所にある、この都市に最も近いマヤ遺跡であるアルツンハで撮った2枚です。
 この遺跡公園はいくつかのマヤのピラミッドがあり、観光地の一つとして有名ですが、同時に、周りをジャングルに囲まれていることから、街中ではなかなか見られない種類の野鳥に出会うことができ、観光ガイドがバードウオッチング目的の観光客を連れて訪れる探鳥スポットでもあります。
 写真の鳥は、Lineated Woodpecker (ラインイーテッド ウッドペッカー)の多分メスだと思いますが、顔が幼い感じですから幼鳥かもしれません。
 このキツツキは、ここでいつでも見られるほど出会う機会は多くなく珍しい鳥ですが、ある木に赤い実のなる頃になると確率が高まります。その頃は他の野鳥も集まってきますからその時期が狙い目です。
 こういったことは現地のガイドが詳しいことから、短期間にたくさんの鳥を見たい場合は彼らを頼るのが得策かもしれません。

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 使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/60sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

コスタリカ 背景は花のある石垣

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 中米のコスタリカの首都サンホセに住んでいた頃、週末に楽しめるような緑地公園などの歩ける場所が自宅近くになかったことから、運動不足解消と昼食も兼ねて、住宅地にある自宅からダウンタウンまで散歩しました。
 その距離は往復4Km ほどだったと思いますが、コースが変化に富んでおり、街中には見て歩いて楽しいものがいっぱいあったことから、距離はさほど苦になりませんでした。

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 特にダウンタウンの中心部に設けられている長い歩行者天国は、街の人たちの様子や市場の珍しい果物など、興味深いシーンで溢れていました。最初治安に不安があったのですが、街角に警察官が多く、注意さえ怠らなければ特に問題ありませんでした。
 その散歩途上で、適当な撮影ポイントを見つけ、街や人の様子を背景にスナップ的ポートレートを撮るのもまた楽しみでした。
 今日の写真はそんなポイントの一つで、住宅地にある花のある石垣です。ここに日陰はなく直射日光がまともに当たるのですが、なぜか光の回りが良く、コントラストがそれほどきつくなりません。この写真はたまたま陽が陰っているのですが。
 この場所のお気に入りは、写真を華やかにする花があることと、また、この場所が坂道であることから背景に、奥まで続く街路樹のある歩道が写り込むことです。この奥行がこの写真に物語性を持たせ、臨場感のある中身の濃い一枚になっているのだと思いますし、更に遠景まで写ることにより、ボケと立体感も楽しめます。
 ちなみにこの同じ場所で、撮影者とモデルの位置を逆にして撮ってみたのが下の小さな一枚です。坂道の下から見上げることから背景には空が大きく写り、上記のような背景の面白さに欠けると思いますが、いかがでしょう、比べてみてください。

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 使用機材のカメラはSony α100に、レンズは Sony DT18-200。大きな写真の撮影データは、焦点距離60mm、35ミリ版換算90mm、ISO 160、F5.0、1/100sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 散歩道のモンキチョウ

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 屋外で花や昆虫を撮る際はマクロレンズで被写体に近づき、普段肉眼では見分けることが困難な細部までピントのしっかりした写真を撮ることが肝要で、ピントが甘かったり、ぶれたりしていると細密描写だけに粗が目立ってしまいます。
 マクロレンズでの屋外撮影で大きな障害となるのが風です。接写は被写界深度が非常に狭いことから、わずかでもピントのずれは許されないのですが、風があると被写体が揺れてピンボケや被写体ブレなどが発生し、鮮明な写真を撮るのが難しくなります。

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 昆虫の場合はさらに難しくなり、相手は生き物ですからこちらの思うようにならず動き回りますから、停まるまで辛抱強く待つ必要があります。また、相手を逃さないためにも遠くから狙うことができる望遠マクロレンズが望ましいのですが、その分手振れの危険が増すことになります。ならばと三脚を使えば手振れを抑えられるのですが、そうすると身軽に動けなくなり、昆虫を追うことができなくなります。
 今日の写真は、今年の5月に自宅近くの散歩道で出会ったモンキチョウで、この日は風が弱かったことから、その分鮮明に撮ることができました。
 下の小さな写真も同じころに撮ったもので、自宅庭のブルーベリーの花です。今は赤い実になっており、中には既に紫色に熟した粒もあります

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 カメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sigma AF300mm Apo Tele Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。 
 このレンズ、古いにもかかわらず本当によく撮れます。

 

 

 

 

 

 

7月下旬なのにさえずるホオジロ

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 私の住む岐阜市郊外は、梅雨が明けたと気象庁が発表したとたんに毎日ぐずついたお天気が続き、まるで梅雨入りしたかのような気候が続いており、時々雨の降る非常に湿度の高い毎日で不快指数は最高です。

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 そんなお天気ですから、外を少し歩くだけでも汗びっしょりになるため、野鳥がほとんど見られなくなったいつもの散歩道に、汗や雨で濡らしたくないカメラを持って出かけるを躊躇しており、ここしばらくは散歩に出かけていません。
 今日の写真は最近の最後の散歩となった7月下旬に、散歩道で捉えたホオジロと畑に降り立ったトビです。
 ホオジロはご覧の通りさえずっていますが、今は子育てが終わり雛たちは巣立ったはずですが、もしかしたら今年2度目の産卵、子育てをするのでしょうか。彼らは年に2回子育てをするのかもしれません。
 下の小さな写真は、畑で餌をとるために地上に降り立ったトビで、羽毛の模様に白の斑点が目立ちはっきりしていることから若鳥と思われます。トビとの距離があったために鮮明に捉えることができませんでしたが、猛禽は格好いいですね。

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 オレンジ色の美しい花は散歩道に咲いていたもので、この花、熱帯地方に位置する中米コスタリカで見た花にそっくりなような気がするのですが気のせいでしょうか。
 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Tokina AF100 Macro F2.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離100mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F9.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。