写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 モズと柿

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 日本の野山で一年中見られる野鳥と言えば、スズメ、カラス、トビと並んでモズもその仲間に入ります。ただここに並べた鳥たちに比べて普段目につかないのは、モズは彼らに対して圧倒的に数が少ないせいでしょう。

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 野鳥の数が多い少ないは、多分餌の量によるのでしょうから、モズ用の餌はそれだけ少ないといえそうで、よって自分の縄張りを持ち、エサの確保を確実にしようとするのでしょう。
 モズが秋になって高い梢で鳴くのは、自分の縄張りを他のモズたちに知らせる意味があるそうですが、スズメがそうした行動をするのかどうか知りません。少なくとも私はそれを見たことがありませんから、スズメが縄張りを持つことはないのでしょう。

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 今日の写真は、この1月4日に岐阜市近郊にある自宅周辺の散歩の際に出会った場面です。秋の名残りの柿の実とモズの取り合わせが美しく、いかにも日本の風景といった感じです。
 ところで3枚目の写真ですが、これは上の2枚とは別の日に撮ったモズですが、体が普通より赤い気がします。アカモズかと思って調べたのですが、アカモズ夏鳥で、また体色も少し違います。モズの変わり種でしょうか。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離174.9mm、35ミリ版換477mm、ISO 400、F4.0、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

コスタリカ 背景は散歩コースの国家公園

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 コスタリカの首都サンホセに住んでいた頃、自宅は割と静かな住宅街にあり、近くには大きなショッピングモールがありながらも緑が多く、野鳥が意外にも多く見られる場所でした。
 その自宅から街の中心部のダウンタウンまでは、歩いて40分ほどと適度な距離であったことから、毎週末の午前中に昼食を兼ねて散歩するのが日課になっていました。

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 その散歩のコースは変化に富んでいて途中には、赤い屋根と白い壁の美しい教会、現在展示場として使われるレンガ壁の倉庫、そしてもう使われていない歴史的な鉄道駅などを過ぎると、まばらに木が植わった都市公園があります。
 その公園は国家公園と名がついており、園の周辺には国立図書館国会議員会館、憲法裁判所、文化会館などがあり、そして園の中央には、独立の時の様子を表した大きな彫刻がそびえています。
 今日の写真はその園内で撮った2枚で、テーブルやその周りに、チューリップフラワーと呼ばれるオレンジ色の花が落ちた様子は、いかにもトロピカルな雰囲気を感じさせます。
 他にもここには、これまで見たこともない変わった花の咲く木がたくさんありましたから、何度訪れても興味深い公園でした。

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 使用機材のカメラは NIKON COOKPIX P4 。大きな写真の撮影データは、焦点距離12.9mm、35ミリ版換算62mm、ISO 50、F4.4、1/171sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

 このカメラ、ずんぐりしたボディでスマートさに欠けていましたが画像は悪くなく、描写性能優先の質実剛健というタイプした。

日本 やっと気づいたノスリ

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 自分は地元の野鳥に関してはそれなりの知識があるものと思っていましたが、ところが実はそうでなかったことを近ごろ思い知らされています。
 今現在住んでいる場所は、ここに住み始めて既に20年が経つのですが、しかしその大半は海外暮らしであったことから実質はトータルで3年ほどです。

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 その間に自宅周辺の野鳥を見ており、それらの種類は把握しているつもりでした。現在ベリーズから帰国して1年と3か月になり、この冬以前までの間に、私の野鳥リストには新たにルリビタキアオゲラが加わったくらいだったのです。
 ところがこの冬、次々と新しい種類に出会っているのです。それはベニマシコ、ヒレンジャクチョウゲンボウ、そして今日の写真のノスリです。

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 このノスリについては以前から時々見ていたのですが、少し変わったトビがいるなぐらいにしか思っていませんでした。でもトビにしては変と、どことなく違和感を感じていました。そんな折、今日近くで写真を撮る機会に恵まれたことから早速図鑑で調べました。
 そしたらやっぱりというか、これまでうかつというか、それはトビではなくノスリと判明したのです。この両者の見分けは、大きさや体色が似ているため、遠くから見ているだけでは結構難しいと思います。
 それにしても、このまま知らないで過ごしてしまうことなく、遅くではありますが気が付いて良かったと安堵しています。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 500、F4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 人生で2度目のヒレンジャク

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 岐阜市近郊にある自宅周辺の今日のお天気は、朝から太陽が時々顔を出したり、ところが時には霧雨が降ったかと思うとみぞれ交じりの雨となったりと、全く不安定でした。
 昨日も天気が悪く散歩に出られなかったことから、青空が見えたらすかさず出ようと心に決めていました。というのも、いつもの散歩コースで最近珍しい鳥に出会ったことから、それを鮮明に写真に捉えようと機会をうかがっているからです。
 午後2時頃になってやっと太陽が照り始めました。でもわずかですが霧雨が逆光に光って見えています。しかし今出かけないと散歩の機会を失うと焦り、家を出ました。
 ところが、散歩の中ほどで雨が激しくなり、撮影どころではありません。雨にカメラを濡らさないよう上着の下に入れ走るように歩いて、コースの中ほどにある空き家で雨宿りをしました。

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 10分ほど経ち、雨が小降りになったのを見計らい思い切って空き家を出ましたが、100mほどでまたもや雨が強くなってきました。仕方なく柿畑の中に建つ小屋の庇の下で再度雨宿りとなりました。
 そしたらほどなくして、その小屋の近くの柿の木の枝に小鳥の群れが停まりました。遠目に見た感じでは、これまで見たこともないような色と大きさです。シメだろうとか思いながら、カメラを覗いて驚きました。なんとヒレンジャクではありませんか。私の人生で、彼らとはこれが2度目の遭遇です。
 群れは10羽ほどで、雨の中で羽を休めています。驚かさないように小屋の壁に体を隠しながら撮ったのが今日の2枚です。
 この後、更に近づいたのですが、彼らはこちらを全く気にする様子はなく、悠然としていました。しかしむやみに驚かしてはいけないと、彼らが逃げてしまわないうちに引き上げました。また会えることを願いながら。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 500、F4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

大阪のつくし公園にて

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 大阪市東住吉区の一角に「うるし堤公園」があり、それに続いて「つくし公園」があります。これは川に沿ったかつては河原だったところと思われますが、現在では整備されて川というより水路と呼ぶ方がしっくりきます。
 近頃は大きな1級でない限り、日本の街中の河川はどこもこのような状態だと思います。街中では景観より防災が優先されますから。

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 でも街中で、たとえ両岸がコンクリートでおおわれた水路であっても、そこに水の流れがあり樹木が茂れば憩いの場になります。交通弱者である人々にとっては、車の通行に気にすることなくゆったりできる公園は、貴重な街中のオアシスとなっています。
 今日の写真は川の流れに沿って長く伸びるつくし公園での2枚で、残暑の厳しかった9月の撮影です。良く繁った葉の陰が他より幾分涼しく感じられ、また大きなセミの鳴き声が街の喧騒をかき消していました。
 日本の公園は安全で、またごみを見るようなことはなく、気持ちの良い場所だと思います。

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 使用機材のカメラは CANON EOS Kiss X2に、レンズは SIGMA AF18-125 F3.8-5.6 DC OS HSM 。大きな写真の撮影データは、焦点距離73mm、35ミリ版換118mm、ISO 320、F5.6、1/100sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ ベリーズシティの海岸線

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 今日の写真は、中米の国ベリーズのこの国最大の都市であるベリーズシティの海岸です。
 ベリーズシティはカリブ海に突き出た半島の先端にあり、よって3方が海に囲まれ、大抵は街のどこからでも海を見ることができます。
 この半島は地形を見るに、川が運ぶ土砂が堆積してできたと想像され、よって土地は平坦で、海抜はどこも低く、山はおろか丘も一切ありません。

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 海は遠浅で、3㎞ほど先に見える島らしきものは、実は陸地はなく浅瀬に生えたマングローブの森なのです。おそらくこのベリーズシティはかつてマングローブの森で、それを切り開き街を作ったものと思います。
 ですから今でもその名残として、街中にマングローブの森や、海面高さすれすれの沼地が多くあり、そこにはワニなどが住んでいます。
 1枚目の写真は、街から北東側の海を見た風景で、遠くにマングローブの森が見えます。海岸近くの海の水は、川から泥水が流れ込むためか、茶色く濁っています。これが雨の降らない乾期になるときれいな水となり、カリブ海らしい風景が楽しめます。

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 2枚目は1枚目の写真のすぐ隣で、海岸線を埋め立てて公園を広くしている工事の最中ですが、海が浅いことから埋め立ては驚くほど簡単に済みます。ダンプが土砂を海岸線に置き、それをブルドーザーが押し広げるだけです。ただ、土砂は山が近くにないことから遠くから運んで来なければなりません。
 3枚目は真東の方向ですが、ここには時々このような不思議な雲が現れます。それにしてもここは、写真のイメージ通り静かで平和な国でした。

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 使用機材のカメラは SONY CYBER-SHOT WX5 。大きな写真の撮影データは、焦点距離4.3mm、35ミリ版換算?mm、ISO 200、F7.1、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 雪の中のツグミ

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 今日の写真は、岐阜市近郊にある自宅近くを散歩している際に出会ったツグミです。この日は太陽が出て明るい時間があり、3枚目の写真の通りホオジロを撮った際には、とても雪が降りだすとは思えない良いお天気でした。

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 ところがその数分後、北西の空がにわかに暗くなり、あっという間に10m先も見えないほどの吹雪となってしまったのです。
 カメラを濡らさないように上着の下に隠し、早く家に帰ろうと、帽子を目深にかぶって柿畑の道を急いだのですが、その途中で今日の写真のツグミに出会いました。特に珍しい鳥でもないので、カメラを濡らしながら撮るまでもなかったのですが、習性とは恐ろしいもので、手が勝手に動いてしまいました。

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 鳥写真において、鳥を大きく鮮明に捉えることは勿論誰もが望むところですが、同時に、たとえ主体の鳥が小さくとも、美しい背景や周りの環境が写ったシーンもまた魅力的です。
 雪の中のツグミ、いかにも冬を感じさせる臨場感のある素敵な写真になった思います。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離298mm、35ミリ版換599mm、ISO 400、F4.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。