写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

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 日本で中米の国と言えば、パナマの国名以外あまりなじみはないと思いますが、その中でもベリーズという国があることをご存知の方は少ないと思います。中には国名だけはご存知でも、それがどこにあるかまでは難しいと思います。
 そんな日本ではマイナーなベリーズですが、国土の広さは日本の四国より少し大きい程度、その中で人口はわずか36万人。

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 公用語は中米で唯一の英語ですが、近隣諸国のグアテマラホンジュラスエルサルバドルなどからの人の流入により、いたるところでスペイン語が話されています。肉体労働者や家庭内雇用の人たちはスペイン語しか話せない人もいます。
 国内の主な産業はサトウキビやバナナ、柑橘類栽培の農業ですが、近年は観光に力を入れています。実はベリーズは豊富な観光資源を持っているのです。
 その一つが今日の写真の背景となっている、かつてのマヤ文明が造り上げた数々の遺跡です。その一つがこのピラミッド。

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 写真は、この国で最大の都市であるベリーズシティから車で1時間ほどの距離にある、マヤ遺跡が残るアルツンハ公園です。1枚目の写真は園内で最も高いピラミッドの頂上で、周りに見える石積みは、建設当時のほぼオリジナルのままです。
 2枚目の写真は、園内で下から2番目の低いピラミッドですが、写真の通りきれいに復元され、建設当時の美しい姿を見せています。
 ベリーズでは、この国にあるピラミッド遺跡のすべてに登ることが許されており、こうして紀元前から栄えたと考えられているマヤ族の遺産を、手軽に身近に親しむことができるのは貴重な経験だと思います。

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 使用機材のカメラはSony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 400、F6.3、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 珍しくないハチドリ

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 今日の写真のハチドリは、日本では見られない熱帯地方に住む野鳥で、その輝くような羽毛の美しさから、ジャングルの飛ぶ宝石と言われています。
 その美しい鳥は、中米などの熱帯地方に行くと分かるのですが、ハチドリは街中の日常生活の中で極めて普通に見られる野鳥で、特に珍しくはなく、現地の人々は近くにいても特に気にもしないほどです。
 ハチドリは例外なく花の蜜を餌としているのですが、一年中花の咲く熱帯地方は、ハチドリにとっては豊富な餌が手に入る楽園のような場所です。ハチドリが見たければ花のある場所で待てば、ほどなくして見ることができます。

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 ハチドリは人間に対する警戒心が低く、人に慣れているいないで個体差はありますが、驚くほど近くまで寄ることができるとてもフレンドリーな鳥なのです。
 更にうれしいことに、ハチドリは種類が多く、同じ場所でも多様な美しい姿を楽しむことができ、そのどれもがこれまた例外なく美しいですからうれしいですね。熱帯地方は、バードウオッチャーにとってはやはり素晴らしい場所です。
 今日の写真は、ベリーズのクルックドツリー野生生物保護区で見かけた Rufous-tailed Hammingbird (ラフォーステイルド ハミングバード)という極めて一般的なハチドリです。

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 使用機材のカメラはSony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/125sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 今季はあまり見かけないシメ

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 岐阜市近郊にある自宅周辺は、濃尾平野から山間部に入る入り口にあたり、近くを根尾川という大きな川が流れています。この辺りの農産物は田ではコメを作っていますが、最近では他を麦畑に代えている農家が目立ちます。
 そしてこの美濃地方の特産である富有柿の柿畑も多いのですが、最近では後継者がいないとのことで、柿の木が切られているのを多く見かけます。

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 岐阜市中心部から30分という近さで、大垣からは樽見鉄道が運行されているにも拘らず、ここでも人口減少と高齢化は深刻な問題となっています。もうしばらくするとこの辺りはシカとイノシシ、サルたちの野生の王国になるのかもしれません。
 こんな土地ですから自然は周りに溢れ、それを甘受する多くの野鳥たちが生息しており、毎日の自宅周辺の散歩で見かける鳥たちの種類の多さに、近頃やっと気づき始めています。でもまだ中米のベリーズなどの熱帯地方に比べると、日常で野鳥を見かける機会は日本の方が圧倒的に少ないのです。これはやはり食料の豊富さに拠るのでしょう。

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 さて今日の写真ですが、今期の冬場にはなぜか平年に比べて見かける機会の少ないシメです。通常冬には群れでいつでも多く見かけるのですが、今年はなぜかこれまでに群れでなく単体で3回ほどしか見ていません。何か原因があるのでしょうか。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F4.5、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 自宅に来たカワラヒワ

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 今日の写真のカワラヒワは、杉の木のてっぺんなどでズーイ、ズーイと鳴くかわいらしい姿で、若い頃に飼ったことのあるとてもなじみ深い野鳥ですが、これがなかなか写真にうまく撮れないでいました。
 彼らは集団でいることが多く、群れの誰かに発見されるためか、容易に近づけませんし、それに体が小さいため、遠くからでは大きく写りませんから、鮮明にとらえるためにはどうしても近づく必要があるのです。

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 彼らは警戒心が強いのですが、その反面単純な部分もあり、こちらが動かないでじっとしていると警戒を緩めてしまうことがあります。
 カワラヒワを撮るには、こちらから彼らに近づくのではなく、彼らがこちらに近づくチャンスを逃さないことが肝心かと思います。
 一つの方法として、カワラヒワは人家の庭によく現れますから、それを普段から観察することでチャンスを見つけ、彼らに気づかれないよそっと窓を開けたりベランダに出て撮影の態勢を整えるのです。

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 また彼らをおびき寄せるために、庭などに彼らの好物である穀物やヒマワリなどの餌を撒いておくとより効果的かもしれません。
 今日の写真は、自宅の隣の栗の木に来たところを捉えた枚です。庭から聞こえる独特の鳴き声から彼らが来ていることを察知し、静かにバルコニーに出て撮りました。カワラヒワは今日の写真のように茶色い体色と、もっと緑色が強い個体といますが、これはオスメスの違いのようです。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F4.5、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 初めてのハイタカ

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 岐阜市近郊にある自宅周辺で、今季の冬にはこれまでに見たことがない野鳥を多く発見することができました。無論発見とは私にとってのことであり、これまで生息していただろう野鳥をやっと見つけることができたという意味です。
 その大きな発見の一つが今日の写真のハイタカです。

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 これまでタカと言えば、自宅周辺で見られるのがオオタカで、今までに10回以上は見ていると思いますが、ハイタカを発見した今から思うと、それらの何回かはハイタカだったのかもしれないと考えるようになりました。
 タカは大空を飛んでいる姿を見ることが多いのですが、その距離は遠く、すぐ近くを何かが一緒に飛んでいない限り大きさを知る手立てがなく、また腹面の模様が、通常は逆光ですからはっきり見えないことが多いため、その種類を特定するのは難しいのです。こういった理由からこれまでオオタカと思っていたのが実はハイタカだったかもしれないのです。

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 今日の写真のように腹面の模様がはっきり見えている場合は種類の特定が簡単です。でも私はこれはオオタカだと、図鑑で調べるまで思っていました。でもその大きさやおなかの模様に違和感を感じたことから、念のため図鑑で調べたのでした。ハイタカ、美しい鳥ですね。
 2枚目の写真は同じ時に写したものですが、1枚目に比べて模様が鮮明でなく、また距離も遠いことから大きさの認識もあいまいになり、この写真だけだとオオタカだと思い込むところです。
 3枚目の写真は、冬場はこのツグミが多いのですが、彼らはハイタカの餌食になるのではと思っています。以前ツグミがタカに襲われるのを見たことがあります。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F4.5、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 背景はバブーンサンクチュアリ

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 中米の国ベリーズの最大の都市はベリーズシティで、カリブ海に面した海岸にあります。そこから車で40分ほど西に走ると、今日の写真の背景になっているバブーンサンクチュアリがあります。
 このサンクチュアリ(保護区)は、この地域に多く住むクロホエザルを保護するための集落のそばにあるジャングルで、地元のNGOが、地域住民の協力を得ながら運営しています。

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 ただ保護区内と言っても特に何か施設があるわけではなく、この区域の樹を切らないでサルが自由に生活できるように心がけ、園内に、観光客がぬかるみを歩かなくていいように歩道を整備しているだけです。
 また、観光客が希望すれば、近くのNGOの建物に待機している地元のガイドが園内を案内してくれます。その時ホエザルが近くにいなければ、彼らがホエザルの鳴きまねをして呼んでくれたり、園内の動植物の解説もしてくれます。

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 ただこの地域でホエザルは地元の人たちにとって珍しいものではなく、沿道の樹上で見かけたり民家の屋根、庭木に来て葉を食べるという、地元では常に共存しているなじもの動物です。観光客はそういった村人と野生の共存の様を見て感動するのですが。
 2枚目の写真は保護区を含めてベリーズで広く見られるきれいな花です。3枚目がユカタンクロホエザル。その鳴き声は体の大きさからは信じられないほど遠くまで届きます。またガイドによれば、彼らは生涯地上に降りることはないのそうです。

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 使用機材のカメラはSony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 800、F5.6、1/125sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 街上空の White Ibis (ホワイト イビス)

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 中米の国ベリーズにすんでいた頃、自宅はこの国最大の都市ベリーズシティの中心部から車で15分ほどの住宅地にありました。
 このベリーズシティは、町全体が半島のように海に突き出していることから、3方を海に囲まれ、よって空を舞う野鳥は陸のものに加え、ペリカンやグンカンドリなど海鳥も多く見られます。

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 こういった環境にある自宅上空を朝晩定期的に横切る鳥たちがいます。それが今日の写真の White Ibis (ホワイト イビス)で、ねぐらから餌場に向かう朝は、日の出前でまだ暗いため写真を撮れないのですが、夕方は夕日に照らされるその美しい飛翔姿を楽しむことができます。

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 毎日の通過コースは大まかに決まっているようですが、日によってばらつき、自宅真上だったり、時には500m以上離れていたりします。そのためきれいな写真が撮れるのは運任せですが、近くを通った時のその美しさは感動ものです。
 彼らの飛翔はサギと違ってスピードが速いことから、近くを通った場合、楽しめるのはほんの数秒間で、あっという間です。今思えばその姿をビデオに残しておくべきだったと後悔しています。

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 使用機材のカメラはSony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。