写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 渋柿とメジロ

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 岐阜市近郊にある自宅周辺を散歩するのは、お天気さえ良ければ毎日の日課になっているのですが、近頃の異常気象ともいえる猛烈な暑さには少々まいっており、ここ最近は出かけていません。

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 この暑さは出かけるのをためらう一つの原因なのですが、同時に散歩道で真夏に見られる野鳥の少なさも気力を損ないます。
 私のいつもの散歩コースは、国道に沿って杉林を抜け、道路から下って河原横の砂利道を通り、広い柿畑を突っ切り、最後に野菜や麦畑の中を通るといった変化に富んだ環境で、秋から冬、春にかけては大抵毎回野鳥に出会うのですが、真夏はまず期待できません。それに夏には草の丈が高く、野鳥との出会いが更に難しくなります。

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 今日の写真は、今年の1月、雪の積もった朝の散歩で出会ったメジロです。柿畑の中に残った渋柿に来たところですが、野鳥にとって熟した柿はごちそうですから、このメジロの他にツグミヒヨドリも来ていました。
 赤い柿と黄緑色のメジロが、真っ青な冬空を背景に映えてきれいですね。
 3枚目の写真は、散歩コースである柿畑を、住宅地となっている高台から見た景色です。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F8.0、1/2,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 自宅庭のカワラヒワ

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 岐阜市近郊にある自宅周辺では、山あり川あり畑ありと自然が変化に富んでいることからでしょうか、一年を通して様々な動物を見ることができます。
 これまでに見たのは、サル、イノシシ、二ホンシカ、カモシカ、キツネ、テン、アナグマヌートリア、巨大なドブネズミ、そして私はまだ見ていませんがハクビシンと、本当にたくさんの生き物が生息しています。

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 これらの野生動物が生きられる環境は、工業先進国では褒められてしかるべきですが、一方で彼らが農作物に及ぼす影響は無視できないところまで来ています。我が家でも庭木の果物に被害が出ており、野生と人間の共存の難しさを実感しています。
 このように自宅周辺に獣が多いのですが、同じようにたくさんの種類の野鳥も観察することができます。
 今日の写真は日本のどこでも見られ、特に珍しい種類ではないカワラヒワです。真夏以外はよく目にする鳥ですが、意外とこれまで写真にうまく撮れていません。彼らの警戒心が強いせいだと思います。

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 ところが、意外にも人家の庭木に、あちらからやってくることがありますから、そのようなチャンスを逃さないように、慎重に行動すれば割と近くまで寄ることができます。コツは彼らの鳴き声を聞き逃さないことです。
 この写真は今年の3月、自宅庭に隣の敷地から延びている栗の木の枝に来た時に捉えた2枚です。丁度桜が満開の頃でした。カワラヒワの体色は、地味な中にも日本のワビサビに通じるような地味な美しさがあるような気がします。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F5.6、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 水辺の Northern Jacana(ノーザン ジャカナ)

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 中米の国ベリーズは、国土全体のうちで平野部が多く、そしてその標高が低いことが特徴で、そのため特に海岸地方では湿地帯が多く、野生動物の宝庫となっています。ただし湿地帯であるがゆえにアクセスが悪く、一般の人は容易に近づけません。

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 ところがうまい具合に、この国最大の都市であるベリーズシティから北西に車で1時間ほどの所に、クルックドツリー野生生物保護区があり、そこの湿地帯では存分に水場に住む野鳥たちを観察することができます。

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 この保護区の醍醐味は、乾期になって保護区内の湖の水位が下がると、捕り易くなった魚を狙って、国境を越えて周辺から集まる水鳥たちの大群を見ることができることです。
 湖一面に群がる何十万羽という鳥たちが、集団で魚を捕るさまは、これぞ大自然の野生の世界と感動します。この様子を見ようと、この時期に世界から観光客が集まります。

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 しかし群ればかりでなく、個々の鳥たちの観察もまた楽しいものです。
 今日の写真は Northern Jacana(ノーザン ジャカナ)です。ベリーズではどこでも見られる一般的な種類で、いつも水辺を歩きながら餌を探しています。
 彼らの特徴は、非常に長い指を生かして水草の上を歩くことができることで、奇跡の鳥とも言われています。
 翼をたたんでいる時は全く分かりませんが、広げたときの黄色の羽がきれいですね。

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 使用機材のカメラは Sony α55、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F9.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ マヤ遺跡公園アルツンハのピラミッド群

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 中米の国ベリーズには、国内のあちこちに紀元前からの歴史を持つマヤ文明の遺跡が点在しており、現在ベリーズの貴重な観光資源となっています。マヤ文明ユカタン半島を中心に広く発達した文明ですから、その半島の端っこにあるとはいえベリーズマヤ文明圏なのです。
 ベリーズ隣国のメキシコのチチェン・イッツァや、同じく隣国であるグアテマラのティカルなどは規模が大きく世界的に有名ですが、ベリーズの遺跡は、世界遺産になっていないこともあってか、そこまで有名ではありません。

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 でもベリーズにもピラミッド遺跡はたくさんあり、中にはシュナントニッチやカラコルのように非常に大きな規模のピラミッドもあります。
 今日ご紹介する遺跡は、規模は小さいのですが、この国の最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほどと近く、手軽に本物の遺跡を楽しむことができるのが特徴のアルツンハです。

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 アルツンハ遺跡公園には大小さまざまなピラミッドがあり、修復してあるもの、そうでないものが混在しており、修復済みのものは頂上に登って周囲のジャングルの景観を楽しむことができます。
 1枚目の写真は、きれいに修復されたこの公園で2番目に高いピラミッドで、この中からベリーズの国宝ともいえる、人間の頭部を模したようなヒスイの彫刻が発見されました。建物は美しいデザインですが、頂上にはいけにえを置いたとされる石台があります。
 2枚目、3枚目は、そのピラミッド頂上からの眺めで、広場をピラミッドで囲った配置デザインがよく分かります。
 これらのマヤ遺跡、何度訪れても飽きない興味深い建築群です。

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 使用機材のカメラは Fujifilm FinePix F200XR。大きな写真の撮影データは、焦点距離10mm、35ミリ版換算46mm、ISO 200、F 11.0、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
 

ベリーズ サンペドロのダウンタウン

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 中米の国ベリーズの観光資源は、大きく分けて海洋リゾート、紀元前からのマヤ文明遺跡群、そして湿地やジャングルなどに代表される野生の大自然の三つです。
 今日ご紹介するのは海洋リゾートで、ベリーズを訪れる観光客の最も多い目的地となっている人気のスポットです。有名なのは世界遺産として登録されている、海底にぽっかりとまん丸く開いたブルーホールです。

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 しかしブルーホールはサンゴ環礁の中といえどもかなり沖合にあり、気軽に行ける距離では無く、また美しい円形を見るには、空から眺められる遊覧飛行をするしかありません。
 一方でベリーズには2つの人々が生活する島があり、そのどちらも観光施設が整っていて、美しいサンゴ礁の海を満喫できます。しかもそれらの島々は、この国最大の都市であるベリーズシティから、乗り合いボートでそれぞれ40分、1.5時間程の距離にあり、いつでも気軽に訪れることができるのです。
 1枚目の写真は、ホテルや別荘が海岸に並ぶ、どちらかと言えば高級リゾートのサンペドロ島の、その商店街のメインストリートです。

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 ここへ来るとベリーズとは思えないような雰囲気があり、白人観光客が多いせいもあってか、ベリーズの一部であることを忘れてしまいそうです。
 2枚目はサンペドロ島の、乗り合いボートが着く桟橋で、写真の右端にその40~50人乗りのボートが写っています。ベリーズシティでボートに乗った際に預けた荷物は、ポーターが陸地まで運んでくれます。それにしても写真でもわかる通り美しい海で、サン橋の下でも水の透明度が高く、泳ぐ魚がクリアーに見えます。
 3枚目はベリーズシティのボート乗り場で、切符をここで買います。ボートは乗車人数に合わせて大きさを決めますから、乗りはぐれることはまずありません。また島から帰る際に乗船人数が多い時は、臨時のボートが用意されるといったように、ベリーズにしてはなかなかよくできた会社です。

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 使用機材のカメラは Fujifilm FinePix F200XR。大きな写真の撮影データは、焦点距離6.4mm、35ミリ版換算29mm、ISO 200、F 9.0、1/60sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 自宅上空の White Ibis(ホワイト イビス)

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 中米の国ベリーズに滞在していた時は、この国最大の都市ベリーズシティの市街中心部から、車で15分ほどの住宅地に住んでいました。
 ベリーズシティはカリブ海岸にあり、川の流れが運んできた土が形成されてできた、海に突き出た扇状地になっており、そのため市内全体の土地の標高が低く、海抜は平均50㎝もないと思います。

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 こんな低い土地ですから、市内いたるところに沼地や水路といった水場がたくさんあり、そこに住む生き物を餌として生きる様々な種類の野鳥を見ることができます。
 それらの野鳥は、昼はこの市内あちこちにある水場を餌場とするのですが、夕方になると集団で過ごすコロニーに帰ります。コロニーは市から離れた、人が容易に近づけないような安全な場所にあると思うのですが、まだ見たことはありません。

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 今日の写真は、そのコロニーに帰るために、自宅上空を通過する White Ibis(ホワイト イビス)で、彼らは群れを作り、編隊を組んで素晴らしいスピードで飛び過ぎます。
 翼の先だけが黒色のある白い体に、クチバシ、顔、足の赤色がとても目立つ美しい姿で飛び去る様子は、何度見ても飽きることのない大自然のショーです。
 こんな素晴らしいショーを、自宅にいながら毎日見られたのですから、あの頃は幸せでした。

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 使用機材のカメラは Sony α55、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F7.1、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 湿地のボートツアー

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 中米の国ベリーズは、観光が大きな国の収入源となっており、就業人口も多いことから、官民合わせて力を入れている分野です。
 観光資源の柱は三つあり、最も人気が高いのはオーストラリアに続いて、世界第二位の規模を誇るサンゴ環礁がある海洋リゾート、続いて紀元前からの歴史を誇るマヤ文明遺跡、そして多くの湿地と深いジャングルのある野生観光です。

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 今日ご紹介するのは、この国最大の都市ベリーズシティから、車で20分ほどの近さにある湿地を巡るツアーです。ここを訪れる人たちは、大型クルーズ船で寄港した観光客がメインで、港から観光バスで連れてこられます。
 湿地をめぐる船は、2枚目の写真の通り、大きなプロペラを後部に乗せた風力船で、動力は多分アメ車の中古車から取ったV8エンジンです。このタイプの船はテレビなどで見る、アメリカのマイアミで活躍しているのと同じと思われます。水深が浅い場所ではスクリューが使えませんから、ここではこれが最適だと思います。
 V8エンジンは、マフラーが付いていないのか、ものすごい爆音がしますから、船に乗る観光客は3枚目の写真の通り、防音の耳当てを着けることになります。

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 ですから一番前に立つツアーガイドは、エンジンが始動されている間は身振り手振りで観光客に話しかけます。最もガイドと言ってもワニのいる場所を指さしたり、船がカーブするときに挙げた両腕を進行方向に倒すジェスチャーを客に強要するくらいなのですが。それでもノリのいい観光客は皆で手を挙げて結構楽しんでいました。
 1枚目の写真は、湿地の野鳥たちが船が近づいたため一斉に飛び立つ様子です。都市に近いながらもこのような景観を楽しめるのですから、このツアー、結構人気のようです。それに爆音を響かせながら風を切る爽快感も悪くありません。この強烈な音、暴走族の気持ちが少し分かるような気がします。
 これはベリーズでおすすめツアーの一つです。

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 使用機材のカメラは Sony α55、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離210mm、35ミリ版換算315mm、ISO 800、F10.0、1/1,600sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。