写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 身近なトビの美しい一瞬

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 岐阜市近郊にある自宅の位置は、濃尾平野の北側のへりにあり、平野部と山間部の境目に当たる農村地帯です。よって自然環境は変化に富み、四季を通じて様々な野鳥を観察することができます。
 ただ夏の枝葉が茂る頃には、野鳥の鳴き声は聞こえても姿を見るのは難しくなり、ましてや彼らの写真を撮ることは厳しくなります。
 でもどんな季節でも一年を通して必ず写真に撮れる野鳥がいます。それが今日の写真のトビです。

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 トビは猛禽類に属し、その姿はクマタカオオタカほどではないにしても、カラスやスズメよりも勇猛な感じで、私にとってははるかにフォトジェニックな対象です。
 私は最初の頃、いつも見慣れたトビを写真に撮ることはあまりなかったのですが、他の野鳥を見られなくなる夏季の頃に暇つぶしのように撮ってみたところ、これがなかなか面白いことに気づきました。

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 鳥を撮る目的は様々ですが、見慣れた種類でも鳥たちが活動しているその一瞬を写し止めるのも楽しいものです。トビはいつも身近におり、それに体が大きいですから写真の対象としては好都合です。
 ところで、ユーチューブで見たのですが、トビがミサゴからミサゴが捕った魚を奪う場面がありましたが、トビもやるときはやるんですね。さすが猛禽、見直しました。
 撮影場所は自宅周辺で、日時は今年の2月3日でした。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 なじみになったベニマシコ

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ベニマシコのオスとメス

 岐阜市近郊にある自宅の周辺を、カメラを持ってお天気の許す限り毎日散歩しているのですが、始めた当初に見つけた野鳥はカラス、トビ、スズメの他に、モズやキジバトツグミホオジロカシラダカぐらいのもので、根尾川に浮かんでいるカモ類さえも見えていませんでした。当時は鳥をまるで見ることができてなかったのです。
 そのうちに根尾川沿いの小道にカシラダカの群れに混じってアオジがいることに気づきました。一旦そこにいることが分かると、次からはアオジを見逃すことなく毎回の散歩で写真が撮れるようになりました。

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ベニマシコのオス

 次に気づいたのは、今日の写真のベニマシコです。
 この鳥は去年、いつもの散歩コースでたまたま出会った知らない人から、すぐ近くでベニマシコを見たと聞き、それ以来注意して観察するようにして見つけることができた種類です。
 このベニマシコも一旦そこにいることが分かると、なぜかすぐに見つけることができるようになり、今年は何度も写真に納めることができています。

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ベニマシコのメス

 こういった変化は自分のことながらも不思議な感覚です。そこにいる可能性を知って見るのと、知識なく見るのとでは、見えるものが違ってくるということなのでしょうね。多分「見つけよう」とすることで感覚がより研ぎすまされるのだと思います。
 手元の図鑑に拠ればベニマシコは漂鳥で、北海道や青森県下北半島で繁殖し、秋冬に本州以南に南下するそうですから、彼らは生まれも育ちも日本なのですね。これまで渡り鳥だと思っていました。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/2,500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 即席の池に集まる鳥たち

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 中米の国ベリーズに滞在していた頃、自宅はこの国最大の都市であるベリーズシティの中心部から、車で10分ほどの住宅地にありました。
 ベリーズシティは、広く郊外も含めて土地の起伏は全くなく、どこまでも平野が続き、そしてその標高が低いことからあちこちにたくさんの水場があり、その水面の高さから察するに、市街地、住宅地とも標高は平均で50㎝もないのではないでしょうか。

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 そんな低い土地のためか、道路側溝は大きく取られよく整備されているのですが、それでも雨が強く降ると側溝は溢れ、市内のいたるところが冠水し、水が道路や住宅の敷地などあちこちに侵入してきます。
 今日の写真は、自宅2階のバルコニーから見える隣の敷地ですが、ここも雨が降ると例外なく冠水し、一面が池のようになります。

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 ベリーズシティの道路側溝にはどこでも必ず魚やカニなどの水生動物が生息しており、彼らは溢れた水を利用して移動するようで、この隣敷地の一時的な池にも侵入します。そうするとサギなどが集まり、その魚を狙います。

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 今日の写真は、隣敷地に集まる沢山の種類の鳥たちの一部で、1枚目、2枚目がセイタカシギとノーザンジャカナ、3枚目がシギの仲間、4枚目がチドリの仲間です。
 溢れてできた池に魚が入り、それをサギ類が狙うのは分かるのですが、今日の写真の鳥たちに、この即席の池に餌があるのでしょうか。

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 使用機材のカメラは Sony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
 

 

日本 間近のクロジ

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 岐阜市近郊にある自宅の周辺を、お天気の許す限りカメラを持って散歩しながら、風景や動植物を撮るのが日課であり楽しみなのですが、これを2年以上続けると、これまで普段の生活の中では気づかなかった動物たちに出会うことがあります。
 散歩コースの一部である根尾川沿いの、笹などの草木が生い茂る小道では、ホオジロカシラダカの群れによく出会うのですが、その中にアオジが混じっていることに気づいたのが最初で、その後に次々と新しい種類との出会いがありました。

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 ベニマシコやミヤマホオジロに出会ったときには本当に驚き、これまでの自身の観察眼の頼りなさを再認識した次第です。その後はどんな鳥も見逃すまいと、目についた鳥は総て写真に収めるようにしています。こうすれば確実に種類を特定できますから。
 今日2月5日の散歩の際、根尾川沿いの小道で、進行方向の先で動く鳥の陰を見つけ、いつものようにその場に立ち止まってカメラを構え、しばらくじっとしていたところ、私の存在に気づかなかったのか、2羽がすぐ近くに来て停まりました。

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 それが今日の写真ですが、これは間違いなくクロジです。先日このブログ上で既にお知らせしていますが、クロジはこれまで証拠写真程度に撮れてはいるのですが、いつかははっきりと撮りたい鳥の一つでしたが、それが早くも実現しました。それもオスメスが同時に写っているというおまけまで付いてきました。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区の湖周辺に咲く花

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 中米ベリーズの最大の都市は、カリブ海岸沿いにあるベリーズシティで、私がベリーズに滞在していた当時、自宅はその市内住宅地にありました。
 ベリーズシティから、北西に向かって車で1時間ほどの距離に、大きな湖を持つクルックドツリー野生生物保護区があり、そこは多くの野鳥がみられる場所として、バードウオッチャーの間では世界的に有名な場所です。

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 12月から5月頃までの乾期の間に、保護区の湖の水位が下がって面積が狭くなり、そこに住む魚たちの密度が増すと、周辺から国境を越えて多くの水鳥たちが集まります。
 その水鳥の数は何万、何十万となり、彼らが集団で魚を捕る野生のスペクタクルがみられるのですが、そのハイシーズンの時期を外しても、この保護区には他に多くの魅力があります。

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 湖周辺を歩くと、水鳥以外にも多くの野鳥に出会うことができますし、保護区内にある集落の巨木や、日本では見られない植物に興味は尽きません。
 今日の写真は、湖周辺で見つけた草花で、ここで咲いている花のほんの一部をご紹介します。と言っても名前が分からないのですが。

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 1枚目の写真は8月の保護区内の湖の景色です。この時期にしては低い水位ですが、この後雨期終盤には大雨で洪水になることもあり、そうなると道路が水没するなどして住民を悩ませることになります。

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 使用機材のカメラは Sony Cyber-shot WX5。大きな写真の撮影データは、焦点距離4.3mm、33ミリ版換算 不明 mm、ISO 125、F7.1、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。2枚目以降はα57での撮影です。

日本 キクイタダキとの遭遇

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 今日2月3日の節分の日、岐阜市近郊にある自宅から、車で10分ほどの距離にある文殊自然公園に行ってきました。この公園は、いくつかの山々を連ねて遊歩道を整備し、健康的な散策が楽しめる場所となっています。
 天気予報では今日、夕方から雨とのことでしたが、午前中の早い時間は良く晴れ、山歩きと探鳥には絶好の日和と思ったのですが、10時半過ぎの登り始めの時間には、どんよりと雲が厚く垂れこめてしまいました。

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 しかし風がなかったことからそれほど寒くならず、展望台に着く頃には上着を脱ぎたくなるほどに体があったまっていました。
 そこで濃尾平野の景色を眺めながらコンビニで買った恵方巻の昼食を済ませ、しばらく休んでいた時、一緒に登った友達がヤマガラを見つけました。
 早速カメラを持って、飛び去った方向に行ったのですが見つかりません。しばらく辺りを探していると、近くの低い松の木に2羽の小鳥がいるのに気づきました。それは今日の写真のキクイタダキでした。

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 キクイタダキは中学生の頃に一度だけ見た記憶があり、今回が2度目の出会いです。
 手元の図鑑に拠れば、キクイタダキは本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林にいるそうですから、普段の人間の生活圏ではあまり見られない種類のようです。
 今日はキクイタダキとの生涯で2度目の出会いがあり、おまけにこうして少しピンぼけながらも写真が撮れたのですからラッキーな日でした。因みにキクイタダキは日本で最小の鳥だそうです。
 3枚目の写真は、公園の散策道から見えた能郷白山ですが、その山容はお天気のせいか、いつもと違い幻想的な雰囲気が漂っていました。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 500、F 4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 草の実をついばむキジバト

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 岐阜市近郊にある自宅は、周辺が山林や農地で、谷の中央には根尾川が流れている典型的な日本の田舎です。
 昔はそれほどでもなかったのですが、最近はシカやイノシシ、サル、イタチなどが出没し、農作物や家庭の生ごみを荒らされるなど、獣たちによる被害は無視できない状態になっていますから、この辺りの人口が減る中、反比例して野生動物の数が増えているものと思われます。

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 このように獣が増えているのと同じように、野鳥も増えているのかもしれません。確たる統計数字は持っていないのですが、暮らしの中での経験上そんな気がします。
 この一因には先ほども書いた通り人口の減少と共に、耕地の放置面積の増加、狩猟の減少などが考えられますが、野鳥たちが増えても人間の農作物を荒らさない限り歓迎なのですが。個人的には庭木のサクランボやグミを食い荒らすカラスやヒヨドリは好きになれず、あまり増えてほしくないと思っています。

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 さて今日の写真ですが先日の1月27日、自宅隣の栗畑にいたキジバトです。毎日の日課にしている自宅周辺の散歩から帰ってきたときに気づいたもので、見つけたのはこちらが先でした。
 うまい具合に相手には気づかれなかったため、体を小さくして慎重に近づき撮ったのですが、ツタに残っている木の実を夢中で食べていました。羽根がきれいですね。
 このキジバトの近くの、栗の木の切り株にはメスのモズがいました。地上の虫でも探しているのでしょうか。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 5.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。