写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 オールドレンズの旅 Leica Summicron 50mm F2.0 沈胴式

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 これまで製造され、市販されたカメラ用レンズは星の数ほどあるのですが、その中で最も有名と言っても過言でないのが今日の写真を撮影したライカズミクロンです。
 生まれて初めてこのレンズで撮った写真を見て、それまで見たこともない臨場感のあるみずみずしさと立体感のある描写に驚いたものです。当時特にレンズオタクでもなかった私がそう感じたのですから、それまで使っていたレンズのとの差は歴然としていたのだと思います。
 このレンズの歴史については「デジカメウオッチ」のサイトに次のように紹介されています。

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 「1933年のSUMMARに始まり、1939年のSUMMITARなど、同社にはスクリューマウント時代からの古い歴史がある。言葉を変えると、50mm F2レンズについては昔からライカにとっては「得意」なスペックだったのだ。そして1953年には有名な「空気レンズ」の理論を採用した初代SUMMICRON 50mm(スクリューマウントの沈胴式)が登場。当時としては異様に解像力が高く、画期的だったという逸話は今でも語りぐさになっている。
この初代SUMMICRONは1954年のライカM3登場と同時にMマウント版が追加されたほか、最初は沈胴式だった鏡胴が固定鏡胴化されたり、光学系を若干変更して近接撮影に対応したDR SUMMICRONなどの派生モデルを加えながら1969年には2世代目にフルモデルチェンジ。そして1979年には先にも書いたとおり現行SUMMICRONと同じ光学系を採用した3世代目が登場。どの世代のSUMMICRONも製品としてのハードウェア的な評価だけではなく、成果物、つまりSUMMICRON 50mmによって撮影された写真には「名作」と呼ばれるものが多く、そのこともまた本レンズの優秀さを裏付けていると思う。」
 今日の写真は、岐阜市近郊にある自宅近くの谷汲山華厳寺の参道で、11月下旬に撮影したものです。紅葉の名所だけあり美しいですね。このレンズで撮るとなぜか、見慣れた風景が絵画のようになってしまう気がします。

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 使用機材のカメラは Sony α7Ⅱ、レンズは Leica Summicron 50mm F2.0 沈胴式。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算50mm、ISO 50、F2.8、1/60sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。
 こういった歴史的名レンズを現代の最新のボディで撮影できるのですから我々は幸せですね。

コスタリカ 世界遺産のピトン山の登山

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 カリブ海の島国セントルシアは、日本ではあまり知られていないのですが、欧米ではハネムーンの行先として何度も世界一に輝いた人気の観光地です。
 島の観光資源は多く、カリブ海の美しい海は勿論ですが、この島が火山島であることから、変化に富んだ地形が美しい内陸部の景観を形作っています。

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 内陸部は山岳地帯となっており、小さな島とは思えないような深いジャングルの緑に覆われ、それらは国立公園として保護されています。おかげで雨が多く、小さな島でありながら一年を通じて水が豊富にあるのです。
 この日本の淡路島ほどの小さな島国に、奇景として知られる世界遺産のピトン山があり、この国の貴重な観光資源となっています。
 この先のとがった鋭い円錐状の双子の山は、火山の溶岩が固まったもので、巨大な一つの岩でできているとされており、それが二つ並んだ景観は迫力があるとともに、どこかメルヘンチックな雰囲気も感じます。

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 この双子のピトン山はどちらもガイドの案内で登ることができ、遠く海外からの登山客が絶えません。
 今日の写真は、二つのうちの高い方のピトン山の山頂で撮ったもので、下界では想像できないようなエアープラントの世界が広がっており、まさに緑の世界でした。

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 3枚目は我々を案内してくれた地元の女性ガイドで、彼らは登り慣れていますから急な山道を、こちらのぺーにお構いなしにさっさと登って行きます。
 4枚目は下から見上げたピトン山で、その険しさをご想像いただけると思います。
 ガイドに惑わされることなく、ゆっくり行けば登れますから挑戦してみてください。登るだけの価値はあると思います。

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 使用機材のカメラは Sony cyber-shot P100。大きな写真の撮影データは、焦点距離7.5mm、35ミリ版換算 ? mm、ISO 100、F2.8、1/15sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

コスタリカ 世界一美しい鳥ケツァールに出会える場所

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 ケツァールと言えば、鳥付きの間では世界一美しい鳥として垂涎の的だと思いますが、希少性が高く、幻の鳥とも言われているようです。でもそれは正確ではありません。
 ケツァールは中米の山間部に生息しているのですが、中米は世界でも治安の悪く、観光客が気軽に訪れることができない場所が多いため、出会う機会が限られているのが現状です。
 その点コスタリカは中米の中では比較的治安が良く、世界でエコツーリズムの国として知られているように観光開発が盛んにおこなわれています。

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 中でもコスタリカの首都であるサンホセから、車で1.5時間ほどの距離にあるサベグレ谷は、ケツァールに出会える場所として有名で、世界中から観光局が集まる観光スポットになっています。
 この谷は住民が観光の目玉であるケツァールを保護し、数を増やすことに力を入れており、その成果が表れている場所でもあるのです。

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 ですから一年を通じて、この谷を訪れ、この地をよく知っている地元のガイドを雇えば、ほぼ確実にケツァールに出会うことができるのです。
 でもせっかく世界一美しいといわれるケツァールに出会うなら、オスの尾羽が最も伸びる12月頃が良いかもしれません。ただその時はホテルの予約が難しくなりますから、行動はお早めに。
 私の経験から、サベグレ谷でお勧めのホテルはサベグレロッジ(サベグレホテル)で、施設、食事、接客が最高です。
 ケツァール、鳥好きなら一度は見ておきたい鳥だと思います。

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 使用機材のカメラは Sony α550、レンズは Sigma 70-300mm F4-5.6 DG APO MACRO。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算345mm、ISO 1,600、F8.0、1/50sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

ベリーズ 街道沿いの野鳥たち

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 中米の国ベリーズの、この国最大の都市であるベリーズシティは人口が10万人に満たないほどですから、車で郊外に向けて走るとすぐに人家が少なくなり、どこまでも続く地平線に緑の草原と樹木しか見えなくなります。

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 道路脇には様々な樹木が、密度はどちらかと言えばまばらに生えており、それらの中には春になると日本の桜のようなピンク色の花をつけるポウイや、時期になるとたわわに実り、その実が道路端で8個50円で売られるマンゴの木、そして長い期間赤い花をつける火炎樹などがあります。
 そんな郊外の道路脇の樹木を注意深く見て行くと、一年を通じて日本などよりはるかに高い確率で様々な野鳥に出会うことができます。

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 今日の写真は、ベリーズシティから西の方向に車で30分ほど走った街道沿いで見かけた鳥たちで、1枚目が白い体に名前の通りマスクをつけたような Maskede Tityra(マスクド ティタイラ)で、キツツキが電柱に彫った巣穴に興味を示していました。
 2枚目が、その興味を持たれた巣穴の主のエイコーン ウッドペッカーという名のキツツキで、彼らはなぜか電柱に巣穴を彫ります。私は電柱以外に彼らの巣穴を見たことがありません。ところでこの上記2種はベリーズシティの街中では見られません。

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 3枚目が言うまでもないインコの仲間で、街中にも多く生息している、この国で最も一般的な種類であるオリーブスローテッド パラキートです。
 4枚目は良く見かける鳥ですが似ている種類が多く、名前が特定できないでいます。
 このように、道路端でも多くの種類を見ることができるこの国は、鳥好きにはたまらない野生の王国と言えそうです。

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 使用機材のカメラは Sony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 野山のつつじと虫

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 岐阜市近郊にある自宅の周辺では、野山のツツジの花が終わりに近づき、それにとって代わるかのように、民家の庭などに咲いているオレンジ色のサツキの花が最盛期を迎えています。
 ツツジは野山に咲く花としては花形が大きく、姿が可憐で美しいうえに様々な色があることから、バラやツバキと並んで愛好家が多いのではと想像しています。
 自宅から車で10分ほどの距離にある、山全体を公園化した文殊の森公園は、山中に縦横無尽に散策道が整備され、四季を通じて自然を楽しむことができる場所で、我々も週末には普段の運動不足解消を兼ねて登ります。

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 先日の5月19日、良く晴れた日に上からの眺望を楽しみにして登ったのですが、案外と眺めはそれほど良くなく、遠くはやはりかすんでいました。
 もしかしたら、ここからはあまりにも遠くまで見渡せることから、たとえ空気が澄んでいてもこれくらいが限界なのかもしれません。その写真はまた後日載せる予定です。

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 さて今日の写真は、文殊の森公園で見かけたツツジの花にきたミツバチのような虫ですが、触角が異様に長いのが気になります。これもミツバチの仲間でしょうね。それに背中に背負っているのは花粉でしょうか。
 通常花から花へ飛び回るミツバチは、花粉を足に付けるのですが。でもこれ、形からして後からついた花粉には見えませんが。
 どちらにしても野山に咲くツツジは、やっぱり野山の自然の中で見るのがきれいですね。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離163,8mm、35ミリ版換算447mm、ISO 400、F 4.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区で出会うカワセミなど

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 中米の国ベリーズの、この国最大の都市ベリーズシティから、車で1時間ほどの距離にクルックドツリー野生生物保護区があります。ここはこの国で2つあるうちの一つの、世界ラムサール条約に登録されている自然保護区になっています。

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 ということは、ここは水場を中心に生息する野鳥たちの楽園で、一年を通じて様々な野鳥をたくさん見ることができるのですが、特に乾期の湖の水位が下がる時期には、国境を越えて周辺からたくさんの水鳥たちが訪れ、素晴らしい大自然の景観を見ることができます。
 しかしその時期を見逃したとしても、湖周辺には沢山の野鳥が生息していますから、鳥好きの人にとっては訪問するだけの価値があると思います。ただし、湖が長雨で洪水の時期は野鳥を見る機会が限られてしまいますから、訪問を避けた方が賢明です。

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 今日の写真はいずれも2月に湖周辺で見かけた鳥たちで、1枚目が日本の小型のカラスほどの大きさの Ringed Kingfisher(リングド キングフィッシャー)。全長が41cmあり、この国最大のカワセミで、とても大きな魚を捕まえます。
 2枚目がこの国で最もポピュラーなハチドリで、この保護区ではこの種類を含め、数種類のハチドリに毎回、間違いなく出会うことができます。

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 3枚目はツバメですが、いつもよく見かけるかわいらしいマングローブ スワローではありません。
 4枚目が、鮮やかなオレンジ色がきれいなボルチモア オリオールで、この鳥も湖畔のホテルに設置してある餌台に行けば、ほぼ間違いなく出会うことができます。
 この生物保護区は鳥好きにはたまらない野鳥天国ということができます。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F9.0、1/1,600sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

ベリーズ 蜜を吸う Hooded Oriole(フーデッド オリオール)

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 日本に生息する花の蜜を吸う鳥は、岐阜市近郊の自宅の周辺では、私の知る限りメジロヒヨドリで、春の桜の時期にはくちばしを花粉で黄色にした彼らに出会うことができます。この他にはどうやらスズメも蜜を吸うようです。
 一方コスタリカベリーズのような熱帯地方の国では、一年中花が咲いていることから蜜が豊富にあり、密を主食や副食にしている鳥たちがたくさんおり、その代表的な種類がハチドリで、彼らはくちばしの形からして密しか食べていないのではないでしょうか。

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 そのほかに蜜を食べる代表的な種類が今日の写真の Hooded Oriole(フーデッド オリオール)で、鮮やかなオレンジ色が目立つ美しい鳥です。
 この鳥を見つけるのはそれほど難しくなく、花が咲き乱れている場所に行ってしばらくじっと待っていると、ほどなくして大抵現れます。

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 そんな時は、運が良ければこの鳥だけでなく、キツツキやインコなど様々な鳥たちが集まり、盛んに蜜を吸ったり花そのものを食べたりする様子が見られます。
 そんな中でもこのオリオールは熱帯の花の中にあっても、鮮やかなオレンジ色でひときわ目立つ存在となっています。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F5.6、1/500sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。