写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 渓谷のエナガと赤い木の実

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 先日の25日に、過行く紅葉を惜しむように、岐阜市近郊にある自宅の周辺を走り回ったのですが、ある地点では早過ぎ、ある地点では半分以上が散っているなど、特に紅葉で有名な谷汲の横蔵寺では、完全に葉が落ちてまるで冬のような景色になっていました。
 そして最後に行ったのが、今日の写真を撮った樽見鉄道の鍋原駅近くの根尾川で、この辺りは根尾川渓谷の最後に近い地点になります。

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 この辺りの山の頂上付近はだいぶ色づいていたのですが、3枚目の写真の通り、右側の下の方はまだ緑色が濃く残っています。でも川近くの左側の木は既に葉が枯れ、右側の紅葉が始まる頃にはすっかり葉を落とすことになるでしょう。
 こうして紅葉狩りをしてみると、紅葉のベストな光景を見るのは、桜の満開を見るより難しいような気がします。
 1枚目の写真は、橋の上で風景などを撮っている時に現れたエナガの群れの中の一羽で、全部で30羽程いたと思います。

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 多くの鳥が一斉に現れると目移りしてしまい撮り逃すことが多いのですが、この日もそんな感じでした。何とか見られるショットがこの一枚です。
 それにしても、このエナガが停まっている枝の刺の鋭いこと、知らずに握ってしまったら大変なことになります。この刺、ブーゲンビリアのものによく似ています。
 2枚目はエナガたちが通過した近くで見かけた赤色の美しい木の実で、変わった形をしています。見た感じはとてもおいしそうですが、これを食べる鳥たちがきっといるのでしょうね。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ 道路端の野鳥たち

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 中米の国ベリーズは、国土面積は日本の四国ほどしかない小さな国ですが、人口は36万人と極端に少なく、この国最大のベリーズシティから郊外に出ると、人が少なくまばらという印象で、人口密度の低さを実感します。
 郊外の道路から見える風景は、山が見えない地平線まで続く低木の平野で、所々に背の高い木の茂った森が見えるといった感じですが、川に近くなるとうっそうとしたジャングルの縁が見えます。

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 国土を走る幹線道路には必ず電信柱が立っているのですが、その電柱は木製で、国中にコンクリート製は1本もありません。
 通常の電線の電柱は1本ですが、高圧線では2本が平行に立ってその違いを見せているのですが、これもやはり木製です。
 この木製の電柱はキツツキたちには格好の巣穴を作る材料となり、電柱を注意して見ていると必ずエイコーンウッドペッカーというキツツキが巣穴をほり、ドングリをはめ込むための穴を作っています。それが2枚目の写真です。

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 そして電線には1枚目の写真のようにロードサイドホークが停まり、辺りをうかがっている様子を、高い確率で見ることができます。こんな姿のいいタカが一杯生息しているのですからうらやましいですね。
 3枚目の写真は、空を優雅に舞う顔の赤いハゲワシです。翼の大きさに比べて頭が小さいのが分かります。
 これらの写真は、ベリーズの郊外で見られる典型的な風景です。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO 100、F6.3、1/640sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。
 

日本 背景は先人からの贈り物

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 昨日25日の月曜日、朝からすっきりしないお天気で晴れたり曇ったりでしたが、紅葉は待ってくれませんから、毎年紅葉の撮影ポイントを次々に訪れてみました。
 まずは岐阜市近郊の自宅から、北に10分ほどの橋の見える根尾川渓谷に行きましたが、紅葉がまだ少し早い感じであったのと、雲が厚かったことから暗く、また遠くがかすんだように見え、残念ながらこのポイントはボツ。
 次に自宅に更に近い、坂道のモミジ並木に行きましたが、ここはもう真っ盛りを少し過ぎた感じでしたが、とても美しく紅葉していました。来週ではもう遅いかもしれず、この日が最後のチャンスでした。

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 その写真がこれですが、少し遅かったとはいえ見事ですね。
 このポイントには毎年必ず来るのですが、これだけきれいな紅葉並木にも拘らず、これまでここで写真を撮っている人を一人も見たことがありません。私はそれをいつも不思議に思っています。
 このモミジの並木は30年ほど前、道路の拡幅によって当時両側にあった並木の西側が総て伐採されてしまいました。その伐採前の紅葉の美しかったこと、筆舌に尽くしがたいほどでした。

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 道路端の杉ならまだしも、先人の植えた桜やモミジの木を切るのは、私としてはやめてほしいと思っています。それは彼らからの後世への、時を超えた贈り物だからです。
 我々が美しい桜並木やモミジ並木を今見られるのは、彼らのおかげであることを忘れないでほしいと思っています。
 3枚目の写真は、モミジ並木から見える近くの集落ですが、静か~な 静かな~里のあ~きと、哀愁のある秋の歌が聞こえてきそうですね。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距19.7mm、35ミリ版換算54mm、ISO 400、F 4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 秋の紅葉とキジ

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 岐阜市近郊にある自宅の近くを、カメラを持って散歩する習慣は続けていますが、最近は仕事の関係から週末のみとなり、その週末もお天気や様々な雑用から行けないことも多々あります。
 先週から自宅周辺でも紅葉の最盛期を迎えており、勤め人の紅葉狩りは週末のみに限られていることから、晴れた日はその時間を有効に使おうと早くから出かけるため、散歩の時間が取れません。

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 昨日は晴れたり曇ったりのお天気だったのですが、自宅への訪問客があったことから出かけられませんでした。そして今日、朝から雲の多い微妙なお天気で、それ程急ぐ程のこともなかろうと、出かけるのを9:30とし、その前に久し振りの散歩に出かけました。
 散歩コースの柿の木や周囲の山々はすっかり紅葉し、秋の深まりを感じますが、今日は異常に暖かく、散歩の途中で汗をかくほどでした。

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 散歩コースの農道の下り坂で、進行方向の舗装路上に2羽のオスのキジを見つけました。結構な距離があったからか、幸いに彼らは私に気づいていない様子で、こちらには目のくれず2羽は飛び上がったり、姿勢を低くしたりして何やら遊んでいるような動作をしていました。
 私は立ち止まり、そこに立ったまま20枚ほどの写真を撮ったところで、彼らはやっと私に気づいたように、二羽とも飛び去りました。
 キジは用心深く、なかなか近づけないのは残念ですが、いつ見てもその羽毛の美しい色彩に感心します。
 3枚目の写真は、キジを撮った地点から畑のイチョウと、山の紅葉を捉えました。紅葉狩りは今週が最後のチャンスかもしれません。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距8.8mm、35ミリ版換算24mm、ISO 400、F 4.0、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ ポウイと Baltimore Oriole (ボルチモア オリオール)

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 中米ではベリーズに限らず、どの国でも3月から4月にかけて、中米の桜と呼ばれるピンク色の花が一斉に咲き、それを遠くから眺めるとまるで桜のように見えることから、中米に住む日本人の間でそう呼ばれます。その花はポウイです。
 この花は、桜と同じく葉が出る前に花が木いっぱいに咲き、その見事に咲き誇った姿は決して桜に劣りませんが、さすがに熱帯の花だけに花そのものは形が大きく、中には色もピンクが強く派手な色合いの木もあります。

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 この花には多くの蜜があるようで、日本の桜にメジロヒヨドリが集まるように、ポウイにも様々な野鳥が集まります。
 今日の写真は、ベリーズ最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほどの距離にあるアルツンハ遺跡公園内で撮った Baltimore Oriole (ボルチモア オリオール)で、ポウイの蜜を吸っている場面です。
 この花の蜜を吸う鳥の中に、たくさんのオリオールの仲間がいるのですが、彼らはハチドリのような長いくちばしを持っていませんから、花の正面から蜜を吸うことができません。

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 そのため彼らは花の根元に穴を開け、そこから吸うのです。これでは花が彼らに蜜を与えても受粉という見返りがありませんから、自然界で大切な生き方の一つである共存が成立しませんね。
 それにしても南国の青空を背景に、ピンク色のポウイにオレンジ色の鮮やかな美しいオリオール、とてもきれいな光景ですね。
 このポウイが咲く頃になると、その咲きっぷりの見事な光景に毎年ワクワクします。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

ベリーズ 人に近い Golden-fronted Woodpecker(ゴールデンフロンテッド ウッドペッカー)

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 中米の国ベリーズの最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほど内陸に入ったところに、この国唯一の動物園、ベリーズズーがあります。
 この動物園ではベリーズに住む動物たちが飼われており、外国からは一切来ていませんから、地元の人たちには人気がないかもしれませんが、海外からの観光客にはありがたいことだと思います。外国からの人たちはベリーズに住む動物たちを見たいのですから。

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 ただこの動物園は、動物を見せものにしているのではなく、怪我をしていたり、親を失くした孤児であったり、人に育てられて、もはや野生の世界に戻れなくなったといった、人の支援が必要な動物たちを保護しているのです。
 動物たちがいるケージは、中に樹木が繁るなど自然に近く、またゆったりと広く取られており、狭い所に押し込められているといった印象はありませんから、檻の中の動物を見てそれほど心を痛めることはないと思います。
 園内は広々として自然林の中にありますから、檻の外でも様々な動物たちに出会うことができます。ある時など通路を歩くコヨーテを見ました。

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 今日の写真は、園内で買われている動物たちの餌を狙って現れた Golden-fronted Woodpecker(ゴールデンフロンテッド ウッドペッカー)で、1枚目と3枚目がメス、2枚目が頭の赤い部分が多いオスです。
 彼らは樹をつついて虫を捕りますが、加えて果物、特にパパイヤが好物の様で、シカのケージにある餌箱から失敬します。
 このキツツキはベリーズで最もよく見られる種類で、街中であっても道路横の木製の電柱に巣穴を彫りますから、電柱を注意して見ていると必ず穴が数個見つかるといった、人にとても近いキツツキなのです。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO 400、F7.1、1/800sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

栗畑のシロハラ

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 岐阜市近郊にある自宅周辺は、濃尾平野から美濃の山間部に変わる入り口にあたり、低い山と一級河川根尾川、その川沿いに農耕地が広がっており、変化に富んだ豊かな自然に恵まれています。ただ杉林が多いことから春の花粉には往生しますが。
 自宅は西側が国道、東側に栗畑があり、この栗畑に秋から春にかけて様々な野鳥が訪れ、私の貴重な趣味の野鳥撮影ポイントになっています。

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 今日の写真は1月下旬に捉えたシロハラで、彼はこの栗畑や、それに続く自宅の軒先を良く訪れ、盛んに木の葉をくわえてはひっくり返し、餌を探します。手元の図鑑に拠れば、こうして落ち葉の下にいるミミズなどを探しているそうです。
 また、シロハラは冬鳥として日本に渡って来ますが、広島で繁殖が観察されているようです。もしかしてこれって温暖化の影響?

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 この鳥は地上で餌を探すことから、人が近づいても気づくのが遅れるのか、散歩の途中に藪の中から急に羽音と、驚いた特の悲鳴なのかを発しながら飛び立ち、こちらもびっくりすることがあります。
 シロハラは、自宅周辺を訪れた際には群れを作ることなく、いつも単独行動ですが、冬の寒い時期の夜など一人で寂しくないのでしょうか。
 写真はいずれも隣の栗畑で撮ったもので、部屋の中からサッシをわずかに開け、その隙間から狙いました。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距8.8mm、35ミリ版換算24mm、ISO 400、F 7.1、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。