写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

コスタリカ ウミガメの町

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 中米のコスタリカは世界的にエコツーリズムが有名で、世界から多くの観光客を集めています。日本の環境省によれば、「エコツーリズムとは、地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組みです。」ということでコスタリカはいち早くこれを世界にアピールし、観光客誘致に成功した国です。
 この写真は首都のサンホセから遠く離れたカリブ海側の小さな町を訪れた時のもので、コンクリートで作られた実物大のウミガメと共に記念撮影したものです。この町は大量のウミガメが産卵に訪れる海岸があることで有名なのです。それにしてもこのウミガメ、大きいですね。これなら人を乗せて竜宮城へ行けそうです。

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 これがその産卵場所の海岸で、最盛期には見渡す限りのウミガメでこの海岸が埋まります。我々が訪れたのは12月の末でしたから孵化したカメは既に海に帰った後でした。ここを訪れ産卵するカメがあまりにも多いことから、最初のころの卵は採って食べて良いことになっているため、サンホセの店先で売られているウミガメの卵を見かけます。試しに食べてみましたが食欲をそそるものではありませんでした。

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 サンホセから長い時間をかけてバスとボートを乗り継いで着いたこの町は本当に奥地という印象ですが、意外や小さいながらも商店街があり、さまざまな土産物や日用品などが売られています。でもその町を一歩離れるともうそこは大自然のジャングルが続きます。

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 使用機材のカメラは Fujifilm FinePix F100fd。1枚目の写真の撮影データは焦点距離 11mm、35ミリ版換算 50 mm、ISO 200、 F 11.0、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区のミサゴ

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 中米の国ベリーズの最大の都市であるベリーズシティから、北西に車で1時間ほどの距離にクルックドツリー野生生物保護区があります。この保護区には大きな湖があり乾季になって湖面の水位が下がる頃に、周辺から国境を越えてたくさんの水鳥たちが集まってきます。狭く浅くなった湖で餌である魚を捕るためです。
 この時期には水鳥たちに混じって様々な鳥たちが増えるのですが、今日の写真のオスプレイ、日本名ミサゴも普段より多く見られるようになります。

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 この保護区に何度も通ううちにミサゴがいつも停まる木を見つけました。その木は湖畔に生える大きな木で、広く枝を広げており、ミサゴが停まる枝からは湖が見渡せます。その枝の高さは地上から10mほどで、下は岸べの砂地ですから人が近づくことができます。

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 最初は逃げられはしないかと恐る恐る枝の下に近づいたのですが、彼は我々を一向に気にする様子はなくリラックスしているように見えます。時々我々を見るのですが、ほとんどは湖に注意を集中しているようでした。縄張りに近づく同種や魚の群れを見ていたのかもしれません。この写真は私をじっと見つめている場面です。

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 このミサゴを撮った時の湖の景色はこんな感じです。手前の黒いのはカワウの群れ、その向こうはサギたちの群れです。ミサゴはこの水面に豪快に飛び込みますから岸からその様子を見ることができます。

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 使用機材のカメラはSONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO400、F 5.6、1/500sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 文殊の森公園でカモシカに出会う

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 6月25日の今日は朝から雲が重く垂れこめ今にも振り出しそうな天気でした。9時ころになって空が少し明るくなったことから、明日は確実に雨であることもあり思い切って自宅近くの文殊の森公園に出かけました。万が一に備え傘持参です。
 山口城跡に続くいつものコースをたどり、途中野鳥観察小屋の近くでキビタキを声を頼りに探していると、眼下の斜面に妙な動物の耳が見えました。こんなところに鹿だと思いじっと見ていると、なんとそれはこの写真の通りニホンカモシカだったのです。

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 平野部と山間部の境目にある自宅から、山間部に入った奥の集落でカモシカを見たことはありますが、まさか自宅よりも南の平野部のこの公園でカモシカを見るとは驚きです。彼は1頭で近くに他のカモシカは見当たりませんでした。

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 彼は私の存在にもちろん気づいており、時々こちらをじっと見つめます。しかし彼はカメラを構える私を気にする風もなく2枚目の写真のように、もくもくと草を食べていました。彼と私の距離はせいぜい20mほどしかありません。そんな彼の態度はまるで以前人に飼われていたかのような落ち着きようでした。
 この公園ではアナグマや今日のこのカモシカに出会ったりと本当に驚きです。そのうちにクマに出会うかもしれません。

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 使用機材のカメラはSONY α57、レンズは SONY DT55-300。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 3,200、F 5.6、1/400sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

セントルシア 背景は砦から見たロドニーベイ

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 今日の話題は6月22日に登場したカリブ海の島国セントルシアの、この国一番の観光の中心地であるロドニーベイの続きです。ロドニーベイの北の端にピジョンアイランド国立公園があり、そこにはかつてのイギリス軍が建設した軍事施設があります。その一つが今日の写真の撮影場所である砦で、園内に2つあるうちの低いほうの丘に造られています。砦は石を積み上げて頑丈にできており、弾薬庫などの倉庫に使われたと思われる地下室や水を貯めるための大きな水槽もあります。この砦からの眺めは素晴らしく、眼下に見える海は潜りたいと思わせるに十分な美しさです。

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 これは公園内にあるビーチの一つで、いつも波が穏やかで小さな子供ずれでも安心して楽しむことができます。水中には熱帯魚が群れており、またこれまで見たこともないような魚にも遭遇できます。時には空にグンカンドリが舞っています。

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 公園内の一角に熱帯の象徴的な花であるブーゲンビリアが群生している場所があり、そこではいつでも原色に色づいた花を見ることができます。このブーゲンビリアの木は成長がものすごく早く、おまけに鋭いとげがあることから放置すると手が付けられなくなってしまいます。防犯のための垣根にいいのですが管理が大変です。

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 使用機材のカメラは Panasonic Lumix FX1。1枚目の写真の撮影データは焦点距離 6.3mm、35ミリ版換算 38 mm、ISO50 F 8.3、1/160sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。古いカメラですが素晴らしい描写です。

ベリーズ 飛び過ぎるシロトキ

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 中米の国ベリーズに滞在していた頃、住まいはこの国最大の都市ベリーズシティの中心部から車で15分ほどの住宅地にありました。ベリーズシティはカリブ海に突き出た扇状地ですから山などの起伏は全くなく、どのまでもまっ平です。
 そのどこまでも見通せる市内の上空を夕方になると野鳥の群れが、ねぐらに帰るため飛び過ぎていきます。それを毎日自宅のバルコニーから眺めるのが楽しみで、カメラを構えて待ちます。多い時にはシロトキだけでも300羽を超えますし、それ以外にもサギ類やブラックバード、インコ類が上空を横切っていきます。この写真は White Ibis (ホワイトイビス、日本名シロトキ)です。青空を背景に白い体と赤い顔とくちばしが美しいですね。

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 彼らは素晴らしいスピードで通り過ぎるのですが音は全くありません。その飛ぶさまを見ていると効果音が欲しいのですが、鳴き声一つあげません。彼らはわき目も振らずに目的地に向かいます。後ほど気づくのですが、彼らは猛禽類の襲撃を警戒しているのです。

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 これが自宅バルコニーから見た北西方面の景色で、この上空を野鳥たちが横切っていきます。時にはシロトキが中央に写っているビルのすぐ上を飛ぶこともあります。

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 使用機材のカメラはSONY α57、レンズは SONY DT55-300。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 10.0、1/1,600sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

セントルシア 背景はロドニーベイの砦

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 カリブ海の島国セントルシアは日本の淡路島ほどの小さな国で人口は16万人ほどしかありませんが、一年中温暖な気候と美しい自然、比較的治安が良いことから避寒のための観光地として欧米では人気があり、たくさんの観光客が訪れます。
 その観光の中心はこの国の首都であるカストリーズの北11㎞ほどの距離にあるロドニーベイで、多くのリゾートホテルやレストラン、ショップが集まっており、また東カリブ最大の規模を誇るヨットハーバーも整備されています。そのロドニーベイの北の端に今日の写真の舞台となっているピジョンアイランド国立公園があり、そこにはかつてフランス軍と戦かったイギリス軍が作った施設が遺跡として残っており、また波の静かな美しいビーチでは熱帯魚と泳ぐことができます。
 この写真は園内に二つあるピークのうちの一つに築かれたイギリス軍の砦をバックにしています。

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 この写真は砦から見下ろしたロドニーベイのビーチで、赤い屋根のリゾートホテルはカリブ海に多くあるジャマイカ資本のサンダルズです。このビーチは波はいつも静かで水の透明度が高く、さまざまなアトラクションが用意されていますからお客さんの満足度は高いようです。

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 こちらはやはり砦の上からですが、ロドニーベイとは反対側の景色です。遠くに隣のフランス領の島マルチニークが見え、かつてそこから来るフランス軍を迎え撃った大砲が今でも残されています。今ではそんなことが夢みたいな青い平和な景色が広がっています。また歴史を物語る遺跡は貴重な財産ですから大事にしてほしいと思います。

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 使用機材のカメラは Canon Power-shot S60。1枚目の写真の撮影データは焦点距離 8.6mm、35ミリ版換算 43 mm、ISO ?、F 3.2、1/800sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ サンペドロのビーチの野鳥たち

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 中米の国ベリーズのこの国最大の都市ベリーズシティからカリブ海に浮かぶリゾート地に、頻繁に出ている乗り合いボートで気軽に行くことができます。目的地となる島は二つあり、手前のキーカーカー島と、その先にあるアンバークリフ島のサンペドロで、どちらもたくさんの観光客でにぎわっています。カリブ海の水の透明度は高く、美しいサンゴ礁は世界のあこがれの海洋リゾートなのです。
 それらの島は本土に近いせいもあり本土と同じようにたくさんの野鳥を見ることができます。初めてサンペドロを訪れて、そのリゾートホテルが並ぶ海岸でこの写真のトロゴンを見たときは驚きました。通常トロゴンはジャングルに生息する種類です。

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 こちらはホテルが並ぶ海岸で見かけたチドリの仲間で、もちろんここにいても全く不自然ではありません。リゾート地に来て美しい風景とビーチにいる野鳥を眺めていると心が和みます。

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 こちらも水際にいたシギの仲間ですが、せわしく動き回り透明度の高い水の中の餌を探していました。のんびりとこういった風景を眺める場所と時間を楽しめるリゾートが身近にあるのは幸せなことだと思います。

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 ビーチの水際ばかりでなく視点を上に移すと別の野鳥が舞っています。そこにいるのはカモメやアジサシ、ペリカン、そして写真のグンカンドリたちです。グンカンドリは地上に降りることなく常に上空を群れで舞っており、人間が投げてくれるかもしれない餌を待っているのです。

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 ベリーズ海岸のカリブ海はこの国の需要な観光資源で、日本ではなじみが薄いのですが世界中から人が集まります。海岸に並ぶホテルはメキシコのカンクンのような大規模レジャー施設というよりこじんまりとした素朴な雰囲気で、それがこの島の魅力となっています。

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 使用機材のカメラは Sony α55、レンズは Minolta AF100-300mm Apo。1枚目の写真の撮影データは焦点距離250mm、35ミリ版換算375mm、ISO400、F 6.3、1/125sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。