桜の花は、満開時が一番華やかで、鑑賞するならこの時期を見逃したくはないのですが、一方で満開を過ぎて、花弁がひらひらと散り始める頃もまた格別の風情があって、これも見逃したくない風景です。
桜の花があれほど美しいのは、野山を彩る淡い色もそうなのですが、その短い花の命と、どれほど願おうと時が経てば潔く散り始める、あの高潔な厳しさと、同時に得も言われぬ寂しさから来るのかもしれません。
こういった長年の桜の花の姿が、日本人のキャラクターを決めたような気がします。日本人とは切っても切れない、他の花とは違う、一つの魂であり、文化的象徴なのですね。
全国の桜の木は、枯れる数より植えられる数が上回っているでしょうから、これからどんどん桜の名所が誕生していくような気がします。世界中から人々が、この桜を見に来てくれるのですから、日本の知ってもらう意味でもよい傾向だと思います。桜様様ですよね。
写真は、岐阜県本巣市の自宅近くにある桜並木です。満開でもご覧のとおり人がいないのですが、こんな見事な桜を、我々だけではなんかもったいない気がします。
カメラはSony α700に、レンズはSigma AF18-125/F3.5-5.6。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換52mm、ISO200、F6.3、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。