この中米B国の、最大の都市から車で1時間ほどの所に、世界的に有名なボードウオッチングポイントであるクルックドツリー野生生物保護区があります。
雨期の湖の水位が高い間は、湖面に鳥の姿はちらほらとしかないのですが、乾季の水位が下がる頃になると、周辺からたくさんの水鳥たちが集まり、にぎやかな湖面に変わります。
2週間ほど前の週末に、この保護区を訪れた際にはまだ湖の水位は高く、水鳥たちの群れは見られませんでした。よって、湖に囲まれた集落内を探鳥して歩いたのですが、ある民家の庭で出会ったのが今日の写真の鳥、Squirrel Cuckoo (スキレル カックー)です。日本でいうカッコーです。
彼は、ある民家の庭木に飛んできて、しばらく辺りをうかがってから、その木の根元に降りました。そしてその根元の辺りにくちばしを突っ込み、盛んに何かを引っ張り出して食べています。
庭の塀の外からカッコウまでの距離があったことから、それが何かが分りません。その様子を写真に撮り、モニターで拡大してやっと分かりました。それは毛虫だったのです。下の小さな写真でそれが良く分かります。
この木の根元は、蝶か何かの幼虫のたまり場だったのですね。カッコウの一連の動きを見ていた限りでは、彼はそのことを知っていたのではないかと思えます。或いは目星をつけていたのかもしれません。
なお、この辺りではカッコウは珍しくなく、集落内を歩いていると高い確率で見かけることができます。
カメラはSony α77Ⅱに、レンズはSony 70-300 G SSM。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換450mm、ISO400、F5.6、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。