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あらためて江戸城の石垣を見る

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 今日の写真は、皇居にある江戸城の中の門跡の石済みです。どうです、巨大な石が寸分の狂いもなく積まれており、石と石の間にはカミソリ一枚入る隙間はなく、石垣の面は素晴らしくきれいに揃っています。これが大きな写真の一面だけでなく、3面が同様に仕上げられているのですから時代を考えれば、この仕事はまさに神業といえるのではないでしょうか。

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 3月25日のこのブログでご紹介した「名古屋城の石垣」 http://tocofoto.exblog.jp/26743302/ と比べていただければお分かりの通り、その工作精度には大きな違いがあります。

 江戸城のものは先ほどの通り石と石の間に隙間はありませんが、名古屋城では隙間を小さな石で埋めています。どちらも石済みという機能は果たしているのですが、両者のかけた手間暇には天と地ほどの差があります。

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 名古屋城の石垣は素晴らしいのですが、なんと江戸城はさらに名古屋城に輪をかけてすごいのです。石垣を名古屋城のように隙間を小石で埋めようとせず、隙間をなくして積もうとした発想が当時はまさにキチガイ沙汰だったはずですが、機械なしでこれを実現してしまった当時の技は、まさに脅威と言えるのではないでしょうか。

 カメラはCanon Power-shot S95 。大きな写真の撮影データは、焦点距離6.0mm、35ミリ版換算 30mm、ISO200、F4.0、1/60sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。