今日の写真は、岐阜県本巣市を北から南に流れる清流根尾川の5月の新緑がきれいなある日の姿です。根尾川上流は山間であることから渓谷が多く、今日の写真のように美しい景観を楽しむことができるのですが、残念なことに、谷が深く、川まで下りる道がほとんどありません。
でも一方で、人間が容易に近づけないことから、この美しい自然が保たれていると言えるのかもしれません。ある個所で苦労して川岸まで下りてみると、水は夏でも非常に冷たく、なかなか泳ぐ気にならないほどですが、逆にその冷たさがこの流れの清らかさを物語っているような気になります。
この写真の地点は、すぐ上流で水力発電のためにダムによって水を取られていることから、水量が少なくなっています。そのためもあってこのように静かな流れを見せているのです。
この鏡のように美しい流れを、今後いつまでも見られることを切に願っています。