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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本と海外の野鳥の差

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 野鳥と人間の距離について、海外に長く住むとこの距離感の違いを強く感じることが多々あります。

 日本の野鳥は非常に警戒心が強く、容易に人間を近づけさせません。これはどの種類でも同じで、特に感じるのが、狩猟の対象となっている鳥たちで、例えばカモやキジたちです。カモなどは100m以上離れていても、人を見つけると一目散に逃げだします。

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 キジも似たような状況で、こちらが彼らを先に発見しない限り、写真さえも撮れないような距離で逃げられてしまいます。ところが海外では、鳥たちのほとんどの種類は人間をそれほど怖がりません。

  今日の写真のサマータナガーのメスも、海外の他の鳥と同じく人をあまり怖がりません。そのタナガーが画面に大きく捉われていますが、この写真、まったくトリミングをしていません。しかもレンズ焦点距離は35㎜版換算240㎜ですから驚きですね。

 サマータナガーの大きさは、日本のシメを少し細くしたような体型ですが、それが画面にこれだけの大きさで写っているのですから、いかに近くで撮ったかが想像できるかと思います。更にこのタナガー、人がそこにいてもほとんど気にすることもなく、自身の目的のことしか頭になかったように見えました。

 このような日本と海外の鳥の習性の違いは、鳥たちの個性ではなく、これまでの人間とのかかわりが影響しているのではと感じています。日本の鳥たちもいつかもっと人間を信頼してくれる日が来ることを願って止みません。

 下の小さな写真は同じタナガーですが、さすがにこちらはトリミングしてあります。

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 カメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離160mm、35ミリ版換算240mm、ISO 400、F5.0、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。