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オールドレンズの旅  Tamron 35-70 1:3.5 CF MACRO

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 今日の写真は、タムロンの古いレンズをつけて、自宅近くの谷汲山華厳寺に行って撮った2枚です。
 このレンズは大昔にどこかのお店で買いながらも、これまで使う機会なくずっと防湿庫で眠っていました。
 現在、ソニーから発売されたミラーレスカメラを持っており、適合するマウントがあれば昔のどのレンズでも使えることから、今回登場となった1本です。
 このレンズ、発売からすでに30年以上が経つクラシックレンズですから、特に期待をせず持ち出したのですが、ところが良い意味での期待外れの描写を見て驚きました。
 これはマニュアルフォーカスレンズですから、ピントは機械に頼らず自分の目と手で合わせますが、カメラの中央部拡大機能を使えば、AF同等あるいはそれ以上の精度を得ることができます。

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 このレンズのこうして得られるピントの切れ味、当然それを実現させるだけのレンズ解像力の高さ、ズームとしては悪くないボケ味、発色の良さなど、驚きました。中でも解像力は単焦点レンズ並みです。
 このレンズ、タムロン自慢の高性能レンズの証であるSPの称号を与えてもいいのではと思われるほどの出来の良さです。
 ただこの手持ちのレンズ、鏡胴内を子細に見るとわずかですが曇りがあり、そのため逆光でフレアが出てコントラストが落るのは残念ですが、しかしこれは後処理である程度改善できますから、決定的な短所にならないのは幸いです。ただ新品状態であれば逆光にも強いのではと思います。
 写真は背景に明るい空と、光を反射した路面が広く入っており、被写体の人物は日陰にいますから、現代のレンズでも難しい条件です。ところが見てくださいこの画像、発色、臨場感、立体感、どれも素晴らしく、どう見ても30年以上も前の普及価格のズームレンズと思えません。
 下の小さな写真は、華厳寺参道の茶店を順光で撮った一枚ですが、素晴らしい発色で隅から隅までピシッと写っています。
 星の数ほどあるオールドレンズをめぐる旅、これだから面白いですね。

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 撮影機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは Tamron 35-70 1:3.5 CF MACRO。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算50mm、ISO320、F4.0、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。