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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区の鳥たち

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 中米の国ベリーズは国土の大半が平で、その平野の標高が非常に低いことから湿地が多く存在します。ところがベリーズの経済力ではその湿地の開発は難しくいため手が付けられず、よっていまでも多くの自然が残されています。

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 その中で代表的な湿地である、この国最大の都市のベリーズシティから、車で1時間ほどの所にあるクルックドツリー村周辺が、野生生物保護区に指定されています。そこには広い川のような形状の大きな湖があり、そこの雨期と乾期の水位の差が大きく、乾期の低水位のシーズンには餌を求めて周辺から多くの野鳥が集まります。
 その鳥たちのお目当ては、水位が下がったことで密度が上がり、簡単に捕ることができる魚です。最盛期には何万羽と群れて魚を捕る様を見られるのですが、その景色は圧巻です。この時期には遠く海外からも観光客が集まり、この野生の一大イベントを楽しみます。

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 ただ、湖の魚たちは水の具合によって移動しますから、それを追って鳥たちも移動し、簡単にアプローチできるクルックドツリー村の湖畔からその様子を見られる期間は限られています。鳥たちが遠くに移動している場合は、村にいるガイドが用意するボートツアーがありますから、これを利用すれば素晴らしい景観に出会うことができます。
 今日の写真は、シーズン最盛期を少し過ぎた頃の3枚で、大きな写真は Wood Stork が群れでたたずんでいる場面です。彼らはほとんど動かずこうしてじっとしている時があるのですが、その様は童話の世界の出来事のように見えます。
 2枚目の小さな写真は、シラサギが群れて採餌していますが、水面が静かなため鏡のようになり、これも現実離れした一場面のように見えます。
 3枚目は中州で一休みしているウですが、その数たるやよくこれだけ集まったものと感心するほどで、それは同時にこの湖の自然の豊かさを表しているのだと実感します。

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 使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Sony 70-300 SSM G 。大きな写真の撮影データは、焦点距離100mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F9.0、1/2,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。