写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

オールドレンズの旅  TAMRON  28-70mm F/3.5-4.5 CF MACRO

f:id:photolifenet:20170904220655j:plain

 近頃蒸し暑かった夏が終わりを告げるような陽気で、空気は乾燥し秋の気配が漂っています。
 これまで湿気を嫌ってできなかったのですが、こうなるとカメラやレンズをしまってある防湿庫や箱を開け、中にどんな機材があったのか気軽に調べることができます。
 これまでたくさんの機材を集めたのですが、仕事で海外生活が長かったことから、それらを使用する機会なく長い間眠っていました。そのうちに私もどんなレンズを持っていたのか忘れてしまい、自身で把握できていません。
 そこで空気が乾燥しだしたこの頃、機材の把握に努め、買ってはみたもののこれまで使ったことがなかったレンズを試写しており、その結果を最近のこのブログで話題にしている次第です。

f:id:photolifenet:20170904220710j:plain

 今日のレンズは、やはりこれまで使ったことがなかった1本で、古いレンズであることは間違いないのですが、ズームリングやピントリングのすべり止めがプラスチックになっており、オールドレンズの中では比較的新しい部類です。ちなみに発表は1986年でした。
 ただ弾力のあるゴムのリングと違って硬いプラスチック製は高級感に乏しく、そのチープさを感じる手触りが、レンズそのものに高性能さを感じなくなりそうで、この点イメージ的に損をしているのではと思ってしまいます。
 さて試写ですが、午前は曇っていましたが午後は陽射しが出てきたことから、自宅近所の農道を散歩しながら撮ろうと、このレンズをフルサイズミラーレスに着けて出かけました。
 結果まず解像力ですが、これまで見てきた他のオールドレンズ同様、全く文句無く見事です。この写真の距離でもマツゲの一本一本、また顔の毛穴まで見分けることができます。ズームレンズでありながらこれは素晴らしいと思いますし、発色やボケ味もご覧の通り、難点は見られません。
 ただこのレンズ、内部に曇りがあるのか、順光では問題ないのですが、逆光ではフレアーが大きく、後処理が必要で、今日のこの写真もコントラストを調整しています。
 でも現代は撮影者自身で画像の後処理が手軽に可能ですから、多少のフレアーは大きな問題にはならないのはうれしい限りです。
 2枚目の写真は、散歩道に咲いていたコスモスで、秋の訪れを実感しました。でもなぜか、この道端のコスモスは総てがこのオレンジ色でした。

f:id:photolifenet:20170904220737j:plain

 使用機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは タムロン 28-70mm F/3.5-4.5 CF Macro 。大きな写真の撮影データは、焦点距離約0mm、35ミリ版換算50mm、ISO 320、F5.6、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。