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金色の SEIKO 5

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 今日の写真は言わずと知れた日本が世界に誇る腕時計の名品、セイコー5です。
 セイコーファイブにはたくさんのシリーズがあり、発売の古い順に、スポーツマチックファイブ(Sportsmatic 5)、スポーツマチックファイブデラックス(Sportsmatic 5 Deluxe)、ファイブ(5)、ファイブデラックス(5 DX)、ファイブオートマチック(5 AUTOMATIC)、ファイブスポーツ(5 SPORTS)、ファイブスポーツスピードタイマー(5 SPORTS Speed Timer)、ファイブアクタス(5 ACTUS)、ファイブスーペリア(5 Superior)、クオーツファイブ(quartz 5)となります。(ウィキペディアから)

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 これらのシリーズの中でも石数の違いなど様々なモデルがあり、更に、地味系から派手なものまでいくつかのデザインがありますから、その種類は星の数ほどになります。しかし基本的には奇をてらわないベーシックなデザインが多く、長く使えるように配慮されているように感じます。
 この中で異色なのは、シリーズ唯一で、国産初の自動巻きクロノグラフであるファイブスポーツスピードタイマーですが、市場での数が少なく、状態の良いものは現在非常な高値で取引されています。

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 このセイコー5で凄いと思うのは、発売から50年ほど経った今でも、多くの個体が正確に時を刻んでいることで、中には日差10秒以内という信じられないような精度を保っている個体もあり、こうなるともうほとんど奇跡といえるのではと感嘆してしまいます。ただしそれらは60年代までに日本で生産されたモデルに限るような気がします。
 この性能の割には安くて正確な、コストパフォーマンス抜群のセイコー5は、海外でも人気を博したようで、時々、少し古いアメリカのハードボイルドな小説などに登場しています。これはやはり少し古いアメリカ映画に日本のカメラ、ニコンが登場するのと同じ現象ですね。
 さて今日の写真ですが、最近その美しさに気づいた金色のセイコー5です。中でもデラックスやアクタスSSの金色モデルは派手さが抑えられ、そのためか高級感と上品さがあり、腕に着けているとシルバーモデルとは違った高揚感があり、時々用もなく見入ってしまいます。
 金色モデルは最初、成金的悪趣味を感じ避けていたのですが、シルバーモデルのコレクションが十分に揃ったことから試しに入手してみたところ、その美しさのとりこになりました。この写真でもその魅力をお分かりいただけるかと思います。
 ただこの金色モデルは市場に出回る数が少なく、状態の良いものを入手するのは結構難しいのが現状です。
 ところで、写真のアクタスについているトカゲの本革ベルトはセイコー純正で、茶色の美しい仕上げが金色ボディによく似あいます。金色モデルはやはり革ベルトがマッチすると思います。

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 撮影機材のカメラはCanon Power-Shot S95。大きな写真の撮影データは、焦点距離8.6mm、35mm版換算の焦点距離42mm、ISO200、F4.0、1/400sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。