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日本にハチドリ!?

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 昨日自宅から南に60Kmほどの長良川河口付近にある「なばなの里」を訪れたことをお話ししましたが、今日はその続きです。
 花を中心としたテーマパークはよく手入れされており、園内どこでも花と緑にあふれ、緑地に花のない場所はありませんし、その数たるや日本にこんなに沢山の種類の花があるのかと改めて驚くほどで、その大半はこれまでに見たこともないものばかりです。

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 そんな花を見ながら歩いていると突然、ハチドリが近くに咲いている赤い花の蜜を吸いに飛んできました。え~、!日本にもハチドリがいるのかと大変驚いたのですが、その姿の美しいこと、すぐにカメラを向け、夢中でシャッターを押しました。そして10枚ほど撮ったところで、ハチドリは素早い動きで視界から消えました。
 この謎の飛翔体の動きは、翼の羽ばたきの速さ、花から花への鋭い動き、蜜を吸うときのホバリング、どれをとってもハチドリそのもので、これまで何度も何度もハチドリを見てきていますから間違いありません。

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 このハチドリ、これまで見たことがない種類で、ハチドリにしてもなおとても小さく、恐ろしく長いくちばしを持っています。でも、それにしても、なぜここにハチドリがいるのか、頭の中はパニック状態でした。
 この日は真夏日になるほどの暑さで、中米のベリーズの気候と変わりませんでした。しかし日本には冬がありますからハチドリはいないはずです。それがなぜここにいるのか?? 
 ここは岐阜市近郊の自宅に比べて雪が降ることなく暖かいですから、近頃の温暖化でハチドリの分布が世界的に広がっているのかもしれない、とそんなことも考えたのですが、でもハチドリが日本にいるというニュースを聞いたことがありません。
 幸い、多少ピンボケですが、この通り写真を撮りましたから、これが動かぬ証拠です。でもどうしてハチドリに昆虫のような触角らしきものがあるのでしょう。それに実物を見たときに思ったのですが、体が羽毛でないような異様な違和感がありました。今一つすっきりしないのですが、現場ではこのハチドリの種類を確かめようがありません。
 自宅に帰って日本の野鳥図鑑を見てもハチドリが載っているはずがありません。そこで、頭の隅で気になっている蛾の写真をインターネットで見てみたら、なんとそこで発見したのが、このハチドリにそっくりの蛾です。これで納得しましたが、私が見たのはあまりにも蛾らしくなくハチドリっぽい生き物でした。
 こうしたことがあるたびに思うのですが、まだまだ知らない世界があるのですね。自然界は本当に多様で不思議に満ちています。

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 使用機材のカメラはSony α7Ⅱに、レンズは Tamron AF18-250mm F3.5-6.3 Macro。大きな写真の撮影データは、焦点距離250mm、35ミリ版換算375mm、ISO 500、F6.3、1/160sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。