中米の国ベリーズは国土面積が日本の四国とほとんど同じくらいですが、人口は36万人と非常に低く、そのためもあって土地の開発は進んでおらず、都市部も含めて多くの自然が残っています。
土地の開発は人口の少なさと共に、国土全体の標高が低いことから湿地が多く、このことも開発を難しくしている要因だと思います。
一方で開発が進まないのは野生動物にとってはありがたいことで、彼らの生息機会が増えることになります。
ベリーズで最大の都市は、カリブ海に半島の様に突き出ているベリーズシティですが、都市といっても、やはりここも湿地が多く、市内のあちこちに水場があり、そのため多くの野生動物が生息し、彼らが人間と共存している場面をよく見かけます。
今日の写真はその一例で、街中に立つ木製の電信柱に巣を作っている Golden-fronted Woodpecker(ゴールデンフロンテッド ウッドペッカー)です。
ベリーズでは電柱は総て木製で、金属製は使われていません。キツツキたちは巣作りになぜかこの電柱を好んで利用し、都市部、地方を問わず多くの電柱にキツツキの穴がみられます。
彼らにとって生木の自然の木より、こちらの乾燥した木の方が、たとえ人間の近くであっても快適なのかもしれません。現地の人たちも、電柱でのキツツキたちの子育てを邪魔するようなことはありません。いい関係ですね。
使用機材のカメラは Sony α55、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 800、F7.1、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。