今日の写真は中米コスタリカのハチドリたちです。
以前にもお話ししましたが、コスタリカは熱帯地方にあり、国土が太平洋とカリブ海に挟まれ、海岸から山岳地帯の標高差が大きいことなど、地形と気候が変化に富んでいることから、動植物の多様性が進んでいる世界でも有数の国なのです。
この多様性が顕著に表れているのが昆虫や野鳥の種類の多さで、たとえば今日の写真のハチドリはこの国だけで50種類以上に上ります。
同じく中米にあるベリーズは、ハチドリの種類が図鑑には21種類のみで、コスタリカの半分以下です。
2国間のこの種類の数の差は、自然環境の差によるもので、最も大きな違いは国土の標高差だと思います。コスタリカの場合は海岸の0メートルから3000mを超える山があるのですが、ベリーズは国土のほとんどが平坦で、山地には低い山しかありません。
ハチドリは海岸地帯から標高が3000m近くの高さまで生息していますから、土地の高さの違いが様々な種類を生み出しているのだと思います。
今日のハチドリたちの撮影場所は、コスタリカのケツァールが多く住むことで有名なサベグレ谷にあるホテル、サベグレホテルの敷地内です。
ハチドリはジャングルの飛ぶ宝石と言われていますが、何度見てもその美しさに目を見張ります。
使用機材のカメラは Sony α550、レンズは Sigma AF70-300 Apo 。大きな写真の撮影データは、焦点距離180mm、35ミリ版換算270mm、ISO 800、F7.1、1/125sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。