中米の国ベリーズに滞在していた時期、自宅はこの国最大の都市ベリーズシティの、中心部から車で15分ほどの距離にある住宅地にありました。
ベリーズシティは、カリブ海に半島のように突き出た砂州によってできた土地で、全体の標高が非常に低く、市内のあちこちに湿地や水場があります。ここはかつてはマングローブに覆われた土地であったに違いありません。
その名残は今でもあちこちに見られ、市内の湿地はマングローブの林となっていますし、市内の中央を流れる川の両岸はマングローブに覆われています。
1枚目の写真は、自宅から1.5㎞ほどの距離にある橋の上で、背後の川がベリーズシティの中央を、市内を南北に分けて流れています。
2枚目の写真は1枚目と同じく下流方向の風景ですが、両岸のよく繁ったマングローブ林がよく分かります。
3枚目は同じ橋の上から上流方向を見た風景で、街中でありながら、まさにジャングルの中を流れる川のようです。この川は水上交通の重要な水路でもあります。
川にはマナティ(ジュゴン)、川イルカ、クロコダイルなどが住んでおり、両岸のマングローブの林には様々な動物が生息し、またこの川沿いでは、街中では珍しい種類の野鳥も見ることができます。
4枚目の写真は、橋の上から見ることができるダツで、乾期の水が澄んでいる時期には、他にも様々な魚を見ることができます。
ベリーズシティは文明社会の中で、身近に野生を体験できる世界でも珍しい都市ではないかと思っています。
使用機材のカメラは Fuji FinePix F60fd。大きな写真の撮影データは、焦点距離10.7mm、33ミリ版換算50mm、ISO 200、F8.0、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。