写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 オールドレンズの旅 Leica Summicron 50mm F2.0 沈胴式

f:id:photolifenet:20190603215547j:plain
 これまで製造され、市販されたカメラ用レンズは星の数ほどあるのですが、その中で最も有名と言っても過言でないのが今日の写真を撮影したライカズミクロンです。
 生まれて初めてこのレンズで撮った写真を見て、それまで見たこともない臨場感のあるみずみずしさと立体感のある描写に驚いたものです。当時特にレンズオタクでもなかった私がそう感じたのですから、それまで使っていたレンズのとの差は歴然としていたのだと思います。
 このレンズの歴史については「デジカメウオッチ」のサイトに次のように紹介されています。

f:id:photolifenet:20190603215612j:plain
 「1933年のSUMMARに始まり、1939年のSUMMITARなど、同社にはスクリューマウント時代からの古い歴史がある。言葉を変えると、50mm F2レンズについては昔からライカにとっては「得意」なスペックだったのだ。そして1953年には有名な「空気レンズ」の理論を採用した初代SUMMICRON 50mm(スクリューマウントの沈胴式)が登場。当時としては異様に解像力が高く、画期的だったという逸話は今でも語りぐさになっている。
この初代SUMMICRONは1954年のライカM3登場と同時にMマウント版が追加されたほか、最初は沈胴式だった鏡胴が固定鏡胴化されたり、光学系を若干変更して近接撮影に対応したDR SUMMICRONなどの派生モデルを加えながら1969年には2世代目にフルモデルチェンジ。そして1979年には先にも書いたとおり現行SUMMICRONと同じ光学系を採用した3世代目が登場。どの世代のSUMMICRONも製品としてのハードウェア的な評価だけではなく、成果物、つまりSUMMICRON 50mmによって撮影された写真には「名作」と呼ばれるものが多く、そのこともまた本レンズの優秀さを裏付けていると思う。」
 今日の写真は、岐阜市近郊にある自宅近くの谷汲山華厳寺の参道で、11月下旬に撮影したものです。紅葉の名所だけあり美しいですね。このレンズで撮るとなぜか、見慣れた風景が絵画のようになってしまう気がします。

f:id:photolifenet:20190603215647j:plain
 使用機材のカメラは Sony α7Ⅱ、レンズは Leica Summicron 50mm F2.0 沈胴式。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算50mm、ISO 50、F2.8、1/60sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。
 こういった歴史的名レンズを現代の最新のボディで撮影できるのですから我々は幸せですね。