岐阜市近郊にある自宅から、車で10分ほどの所に市が管理する文殊の森公園があります。そこはいくつかの山全体を公園化し、縦横に散策道が設けられていますから、四季の自然を楽しみながら山歩きが手軽にできます。
散策道沿いには桜の並木があったり、紅葉のためのもみじやドウダンツツジが植えられており、春と秋は特に美しい景観を楽しむことができますし、自生しているのか分かりませんが、桜のシーズンが終わる頃に沢山のつつじもきれいに咲きます。
先日の12月1日、このシーズン最後の紅葉を楽しもうと、この公園に行ってきました。いつも登るアスファルト舗装のメインのコースを途中ではずれ、ドングリの小道を歩きました。
このコースはあちこちにドウダンツツジの群生地があり、見事な紅葉が楽しめました。それらを過ぎた辺りで今日の写真の、古代のお墓らしき遺跡に出会いました。
大きな岩の隙間から覗いてみると、掘られた壁がきれいに石積みされた空間があります。深さは1m以上、幅が1.2mほどで、長さははっきり見ませんでしたが、人が横になって寝られる大きさに間違いありません。隙間から覗いた内部の石積みの写真が2枚目です。
これは、北のマヤや南のインカ文明の影響を受けたとされるコスタリカの古代文明の地で見たお墓とよく似た形状でした。どちらも石器時代のものと思われます。
この写真のお墓らしき縦穴の上部に大きな岩が置かれておりますが、オリジナルは多分隙間なくしっかりと蓋をされていたものと想像します。
ただこの岩、テコを使ったとしても簡単に動かせるような大きさではありませんから、こんな傾斜のきつい山の中でどうやってこれを造ったのか、不思議です。
近くにはこの遺跡に関する説明がなかったのですが、もう一度この遺跡を訪れて詳細に見たいと思っています。それにしてもこんな身近に遺跡があるとは知りませんでした。
3枚目はこの遺跡近くで撮ったこの秋最後の紅葉です。
使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ。大きな写真の撮影データは焦点距8.8mm、35ミリ版換算24mm、ISO 400、F 4.0、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。