写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 野生が身近な国

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 中米の国ベリーズは国土のほとんどが平野部で、更にその標高が低いことから、至る所に水場があります。熱帯地方の水場ですから水中やその周辺に多くの生物が生息し、またそれらを餌とする獣や鳥たちも多く、野生が常に身近にある自然豊かな国です。
 おまけに平野部の湿地が多いことから開発が思うように進められず、結果として湿地や森が残り、日本の四国程の面積の土地に、わずか36万人の人口という人間の密度の低さも手伝って、ベリーズは野生生物の王国となっているのです。

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 今日の写真は、この国最大の都市であるベリーズシティから、内陸部に車で30分ほどの所にある湿地で、川のように見えますが、流れはありません。
 休日にはここで現地の人や、街から訪れた人たちが釣りなどをしていますが、一回だけですがここで、人を襲うクロコダイルが泳いでいるのを見たことがあり、その体長は3m以上はありました。
 写真の撮影時期は4月で、岸辺のジャングルの所々にピンク色の花が見えますが、これは中米の桜と言われるポウイです。

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 ポウイは桜と同じように4月頃、葉が出る前に一斉に花をつけ、少し濃いめですが花のピンク色が遠くから見ると桜のように見えます。3枚目がそのポウイの近影です。
 この写真を撮った橋の上に立っていると、ミサゴやピンク色が美しいヘラサギ、タニシを捕るスネイルカイト、シロトキなどが上空を横切ります。また河辺ではジャカナが水草の上を歩き、カワセミが漁をするのを見ることができます。ベリーズは野生に満ちた豊かな国なのです。

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 使用機材のカメラは Fujifilm FinePix F60fd。大きな写真の撮影データは、焦点距離10.7mm、35ミリ版換算 49mm、ISO 100、F5.6、1/550sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。