写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区の Ringed Kingfisher(リングド キングフィッシャー)

f:id:photolifenet:20191229203131j:plain
 中米の国ベリーズは、日本の四国ほどの国土面積を持つ国ですが、山の多い日本と違って国土のほとんどが平野部で、その土地の標高が低いことから海岸近くだけでなく、内陸部でも多くの湿原があり、よってどこも豊かな緑に覆われています。
 この国最大の都市であるベリーズシティから車で1時間ほどの距離に、ラムサール条約に加盟しているクルックドツリー野生生物保護区があります。

f:id:photolifenet:20191229203152j:plain
 この保護区には、川幅が広がったような大きな湖があり、乾季になって湖の水位が下がると周辺から国境を越えてたくさんの水鳥たちが集まります。その数は何万何十万となり、素晴らしい野生のスペクタクルを見ることができます。
 そんな群れとしての水鳥たちの壮観な眺めに加えて、空中から水中に飛び込み魚を捕る、鳥たちの豪快な漁を見ることができるのもこの時期です。
 その代表がアジサシやミサゴ、それに今日の写真のカワセミです。
 このカワセミは全長が40センチを超える大型の Ringed Kingfisher(リングド キングフィッシャー)でこの保護区でよく見られる種類です。

f:id:photolifenet:20191229203210j:plain
 カワセミは水面上の枝の上から獲物を探し、そこから飛び込むイメージがあるのですが、このリングド キングフィッシャーは、空中でホバリングをしながら獲物に狙いを定め、そのまま飛び込みます。
 1枚目はホバリングしながら獲物に狙いを定めている場面、2枚目は急降下したのですが、途中で漁をあきらめたところ、3枚目は獲物を飲み込んだ後、木陰で一休みしています。
 この保護区では湖畔を歩いていると、ミサゴやカワセミの漁を間近に見ることができるのですから、本当に素晴らしい、動物たちだけでなくバードウオッチャーにとっても天国のような所なのです。

f:id:photolifenet:20191229203235j:plain
 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO 400、F9.0、1/2,000sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。