この中米Bベリーズ国の、最大の都市の住宅地にある自宅周りは、土地の標高が低いことから水場や湿地があちこちにあります。それらの水場には魚をはじめとする水生動物がたくさん生息し、これらを餌とする鳥たちが集まります。
今日の写真の Snail Kite (スネイルカイト)は、タニシを専門に狙う猛禽の仲間で、クチバシがタニシの身を引き出し易いためだけに特化し、長い爪を持つ足は、丸いタニシを確実に掴めるためだけに進化した、まさにタニシを獲るためだけに生きているような変わった鳥です。
タニシは道路側溝の水中にいますから、彼はそれを探し出すために、水面上空のどこかで水中をじっと眺める必要があります。その最適の場所が、今日の下の小さな写真ある、側溝の上に突き出したフェンスの上なのです。
ところがここは道路すぐ近くのために人が通りますから、彼はその度に飛び立ち、少し離れた場所で人が通り過ぎるのを待たねばなりません。狩りの障害はそれだけでなく、この辺りのどこにでも、怖いもの知らずで意地の悪いブラックバードがいます。彼らはタニシトビを見つけるとすぐに追っ払いにかかります。
だからタニシトビは落ち着いてタニシの見張りができず、いつも飛びたくもないのに飛んでばかりいます。今日の写真はそんな、自宅周りを飛び回っている時の一枚です。
カメラはSony α77Ⅱに、レンズはSony 70-300 G SSM。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換450mm、ISO400、F7.1、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。