以前このブログでα7Ⅱと、ドイツ製のオールドレンズを組み合わせた写真を掲載しましたが、その時の被写体は風景でした。しかしカメラやレンズの本当の実力を知るには人物写真が不可欠と、これまでに何度も言ってきました。
人物写真は解像力、発色に加え、我々が普段から良く見て知っている肌の質感描写が問われる被写体だと思うからです。そこで今回、60年以上前のレンズで人物を撮ってみたのが今日の写真です。
これまでのレンズの開発の歴史の中で、大きく進歩した中の一つにコーティングが挙げられると思います。コーティングはレンズの光の透過率を高め、表面の反射率を低く抑えることから、クリアーでコントラストの高い写真を可能にしました。
今日のレンズは、そのコーティングが多分施されていない時代のものですから、レンズに直射光が入らない位置でカメラを構えることを優先し、その範囲で背景のましなところで撮影したことから、顔の部分のコントラストが高い、あまり具合の良くない光の中での一枚となってしまいました。
そんなあまり条件の良くない写真ですが、それでも非常に古いレンズであることを思えば、予想以上に素晴らしい描写だと言えると思います。さすがライカですね。それに大昔のレンズを、全くストレスなく使うことができるボディも素晴らしいと思います。
カメラはSony α7Ⅱに、レンズは Leitz Elmer 3.5cm F3.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離35mm、35ミリ版換算35mm、ISO400、F4.5、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。