写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

背景はカモたちに出合える川面

 

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 フィルムカメラからデジタルカメラに移行する歴史の中で、私の記憶では、最初にデジタルカメラを使い出したのは新聞社からだったと思います。当時デジタルカメラは非常に高価で、その割には画質が悪かったのですが、利便性に優れていました。なんといっても画像を電波で送ることができたのですから。
 その後ニコンからプロ仕様の一眼レフが発売されるのですが、やはり高価な割には画質が悪く、一般人が趣味で買えるようなカメラではありませんでした。しかしデジタルの進化は早く、あれよあれよという間に各社からコンパクトカメラが発売されました。その性能は、今では信じられらないのですが、100万画素以下のセンサーだったのです。

 画素数が300万画素を超え始めたとき、ある電機メーカーから、当時画期的な手振れ補正機構を搭載したカメラが発売されました。それが今日の撮影機材です。
 写真はそのカメラで試写したときの一枚ですが、これだけを見ると現代のカメラに比べて遜色がありません。当時のカメラとしては、そのすばらしい画質に驚いたものです。でも条件が厳しくなると画質はがくんと落ちます。
 この写真のデータを見ると、プログラムオートモードでの撮影ですが、ISO感度を低く設定して画質を稼いでいると思われ、手振れ補正機構があるためか、シャッター速度は白昼であるにもかかわらず1/40sと極端に遅く、絞りはピント精度を上げるためなのか、被写界深度を稼ぐために、f/9.7と絞り込まれています。これらの数値には偏った印象を受けますが、これが当時このカメラの最良の組み合わせだったのでしょうね。
 カメラの進化は、画素数の増加とともに、どんな条件でも、そして誰でも失敗のない写真を撮れるカメラを生み出しているのですね。
 写真の場所は岐阜県本巣市の自宅近所の散歩コースで、背景の川が冬のシーズンにカモ類などの水鳥と出会えるポイントです。

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 下の小さな写真は、同じく散歩コースの柿畑を抜け、水田が広がる場所ですが、休耕のために雑草が茂っています。

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 カメラはPanasonic Lumix FX1。大きな写真の撮影データは、焦点距離8.8mm、35ミリ版換算53mm、ISO50、F9.7、1/40sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。