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素晴らしい切れ味のライカ Leica Summicron 5cm

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 今日の写真のレンズは、世界でも最もブランド力の高いドイツの光学メーカー、ライカ社の標準50mmです。
 このレンズは今から60年以上前に発売された、ライカM3の標準レンズとして開発された Summicron ですが、実はこれと同じ名前、よく似た形のスクリューマウント版が以前からあり、多分これのM3登場による、バヨネットマウント版への移行に伴う焼き直しかと思います。

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 60年以上前のレンズといえども、ライカの製品ですからその性能に文句があるはずははなく、今回久しぶりに試したのですが、解像力の高さに改めて驚きました。各ガラスが設計どおりに研磨され、一分の狂いもなく完璧に組み上げられているのを感じます。また、鏡胴の造りは頑丈そのもので、素晴らしい剛性感と共に、各部のスムースな動きを実現しています。これを沈胴式で実現しているのですから驚きです。値段が高くなるのも無理はありません。
 このレンズの発色やボケも申し分なく、人物が背景から浮き出す立体感はライカならではのものを感じます。ただこのレンズ、私が入手する以前の長年の使用で、対物レンズに傷が多く内部にクモリもあることから、大きな写真の通り逆光ではひどいフレアーが出てコントラストが大きく落ち、本来の実力を発揮できていません。
 でも順光では下の小さな写真の通り、ライカレンズ本来の素晴らしいコントラストと発色を楽しむことが出来ます。確かに名レンズですね。
 写真の場所は、岐阜県揖斐川町谷汲の華厳寺参道とその山門で、春の桜、秋の紅葉の名所でもあります。

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 カメラはSony α7Ⅱに、レンズは Ernst Leitz Summicron f=5cm1:2。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算50mm、ISO 50、F2.8、1/40sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。