1週間ほど前のことですが、秋晴れの下、岐阜市近郊にある自宅周辺をカメラを持って散歩しました。この時期、野鳥を見かける機会は少なく、精々モズかヒヨドリ、トビぐらいしか出会うことはありません。
その散歩の帰り道、郵便局近くに美しい花が咲いているが目につき、これを撮っていたところ、その花に、あまり見かけない蜜を吸う虫を見つけました。あまり好きな姿ではありませんでしたが、とりあえず数枚写真に収めました。それが2枚目です。
その虫を何気なく見ていたところ、すぐ近くに恐ろしい大型のスズメバチがいることに気づき驚いたその数秒後、スズメバチが先ほどの虫を襲い掛かるように捕まえました。
狩りに成功したスズメバチは、花の茎に後ろ足1本をかけて体を支え、残った5本の足で獲物の虫を抱え込み、大きなあごの牙で虫を挟んでいます。その様子が今日の大きな写真です。
虫は必死にもがき、しばらく1分くらいでしょうか、格闘の末、スズメバチの足を振りほどき飛び去りました。しかしスズメバチはそれを追うことなく、しばらく1本足でぶら下がっていました。
絶体絶命と思われたのに、なぜ虫は逃げることができたのか、またスズメバチはどうして追わなかったのか、スズメバチは初期の目的を達成したから逃したのか、多くの疑問の答えは分かりませんが、その後そのスズメバチは、また他の同じ虫を物色するかのように、花の蜜を吸う虫を追っかけていましたが、しばらくすると遠くに飛び去りました。
間近に見たスズメバチの狩りでしたが、相手がスズメバチだと興味があってもあまり深追いはしたくないですね。
使用機材のカメラはSony α77Ⅱに、レンズは Tokina AF100mm Macro 。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F6.3、1/640sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。