私がまだ小さかった頃、自宅は岐阜県の山間部にありましたから、冬になると必ず雪が積もりました。12月に降った雪の多くは大抵春まで根雪として残ります。
雪が積もると、野鳥たちは餌が少なくなることから人里近くに降りて来て、普段人家の周りで見られない鳥たちでもこの時期は見られるようになります。
当時、自宅居間に炬燵があり、そこのガラス戸を通して自宅裏の林を見ることができました。手前に数本の柿の木や栗の木、その向こうは神社境内の林です。
当時この窓から見たのは、アオゲラ、ウソ、そしてカケスなどでした。当時の私の目にはこれらの鳥が素晴らしく美しく映り、何とか写真に残したいと思ったものです。
それらの中でもカケスは翼の青色が印象的で、本当にきれいな鳥に見え、その時以来私のあこがれの野鳥となったのです。
そのカケスを先日ついに捉えることができました。実は以前にも一度写真に撮ったことはあるのですが、その時は、カケスが何と電線に停まっている場面でしたから、カケスのイメージの臨場感が今一つで、長年のあこがれの存在を撮ったという感激はありませんでした。
しかし今回は違います。自然の林の中でしっかりと捉えました。
ちなみに私の経験から、写真に撮るのが難しい野鳥は笹などの藪の中を飛ぶ小鳥、警戒心の強いヤマドリなどで、そしてカケスもそのうちの一つだと思います。
使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 640、F4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。