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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 あこがれのヒレンジャク

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 この冬の1月10日のことでした。その日は朝からみぞれ混じりの雨が降る寒い日でした。午前中に散歩に出かけたかったのですが、雨粒は細かくも降り止まず、結局その機会はありませんでした。
 午後になって空は暗く、重い雲が垂れ込めていますが何とか雨は上がり、今日はこれが唯一のチャンスかと、不安ながらもカメラを持って自宅近くのいつもの散歩コースに出かけました。
 しかしながらコースを半分も行かないうちにまた雨が降り出しました。コース途中の雨宿りの場所は、樽見鉄道の鉄橋下、次は今は営業していない「やな」のレストランの軒先、そして最後が庇がかなり狭く雨宿りにはあまり適していない柿畑の中の農機具小屋だけです。

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 やなのレストランでしばらく雨が弱くなるのをしばらく待ち、弱くなった時に思い切って残りのコース半分を歩き始めたのですが、100mもいかないうちにまた雨脚が強くなりました。その時点で最も近いのは農機具小屋です。
 その小屋の庇の下に身を細くして立っていると、見慣れない大きさ、色の野鳥が群れで飛び回り、30mほど先の柿の木の枝に停まりました。
 早速カメラを向けレンズをのぞいて驚きました。なんとそれは今日の写真の通りヒレンジャクではないですか。写真には10羽しか写っていませんが、群れ全体は30羽ほどです。これまでヒレンジャクは非常に遠くからちらりと見ただけで、私にとっては幻の鳥の内の一つでした。
 この日の散歩は雨に翻弄されましたが、あこがれのヒレンジャクとの出会いはその雨がくれた幸運でした。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 400、F4.0、1/250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。