写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 青空のマガモ

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 岐阜市近郊にある自宅は、濃尾平野から山間部に入る境目にあり、清流根尾川が流れ、その周りの低い山の秋の紅葉が美しく、川沿いの平野部には豊かな農地が広がっています。
 天気の良い日は普段の運動不足の解消を目的に、自宅周辺の散歩に出るのですが、その間に様々な野鳥に出会えることから必ずカメラを持ち歩きます。

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 その散歩コースに、河原から根尾川の淵が見える場所があり、そこにはいつもマガモカワアイサの群れが羽を休めていました。私が通ると初めの頃は警戒して飛び立つことが多かったのですが、回を重ねるごとに彼らは慣れたのか、飛び立つことはなくなりました。
 そんなことで私は勝手に、彼らとの信頼関係ができたものと喜んでいたのですが、ある日からその淵でぱったりと彼らを見なくなりました。
 思い出すにそういえば、見なくなったのはその辺りからの数発の銃声らしき音を聞いてからだと気が付きました。彼らは銃で狙われたのかもしれません。中には命を失った仲間がいるのかもしれず、そうであれば今期、もう二度とここに姿を見せることはないでしょう。

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 彼らが消えた真相は分かりませんが、どちらにしても野鳥を対象にした狩猟には絶対に反対です。彼らが人や作物に被害を与えたわけではなく、この狩猟は完全に人間の趣味のためのものですから、それが目的で野生の命を奪うのはどう考えても理不尽です。キジやカモがどうして個人の趣味のために命を狙われなければならないのか、狩猟を趣味にする人は考えたことがあるのでしょうか。
 さて今日の写真は、根尾川の上空、真っ青に晴れた空を飛ぶマガモのつがいです。彼らは根尾川の淵から飛び立ったのではなく、川下から川上に向かって、私の上空を飛び過ぎている場面です。
 彼らを見つけて素早くカメラを向けたのですが、彼らのスピードは速く、後ろから追いかけるのが精一杯でした。
 3枚目は淵から少し下流にある瀬で羽を休めている場面で、リラックスしている様子が伺えます。でも今は、彼らはもうここにはいません。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換600mm、ISO 200、F7.1、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。