中米の国ベリーズの最大の都市はベリーズシティで、カリブ海に面した海岸にあります。そこから車で40分ほど西に走ると、今日の写真の背景になっているバブーンサンクチュアリがあります。
このサンクチュアリ(保護区)は、この地域に多く住むクロホエザルを保護するための集落のそばにあるジャングルで、地元のNGOが、地域住民の協力を得ながら運営しています。
ただ保護区内と言っても特に何か施設があるわけではなく、この区域の樹を切らないでサルが自由に生活できるように心がけ、園内に、観光客がぬかるみを歩かなくていいように歩道を整備しているだけです。
また、観光客が希望すれば、近くのNGOの建物に待機している地元のガイドが園内を案内してくれます。その時ホエザルが近くにいなければ、彼らがホエザルの鳴きまねをして呼んでくれたり、園内の動植物の解説もしてくれます。
ただこの地域でホエザルは地元の人たちにとって珍しいものではなく、沿道の樹上で見かけたり民家の屋根、庭木に来て葉を食べるという、地元では常に共存しているなじもの動物です。観光客はそういった村人と野生の共存の様を見て感動するのですが。
2枚目の写真は保護区を含めてベリーズで広く見られるきれいな花です。3枚目がユカタンクロホエザル。その鳴き声は体の大きさからは信じられないほど遠くまで届きます。またガイドによれば、彼らは生涯地上に降りることはないのそうです。
使用機材のカメラはSony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO 800、F5.6、1/125sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。