中米の国ベリーズには、日本の桜の開花の時期に咲く、桜に似た花があります。花の形そのものはそれほど似てはいないのですが、葉を付ける前に木いっぱいに花が咲くことや、何本もの気が群生していて一斉に花をつけること、濃さはいろいろありますが基本的にピンクであることなど、遠くから見ると桜のように見えます。
この桜に似た木はポウイといって、ベリーズだけでなく中米全体で見られ、そのため現地に住む日本人の間で、中米の桜と呼ばれてています。
日本で桜の花が咲くと、その密を目的にメジロやヒヨドリが集まりますが、ポウイにもやはり色々な鳥たちが集まってきます。
その花に来た鳥たちは、1枚目の写真は、Cinamon Hummingbird (シナモン ハミングバード)で、ここでは最も一般的なハチドリの種類です。ハチドリは体が小さいうえに、動きが素早いために写真に撮るのが難しい鳥の一つです。
2枚目の写真は Orchard Oriole (オーチャード オリオール)で、ボルチモア オリオールとうり二つの色違いです。ボルチモアオリオールの体色はオレンジ色で派手です。
3枚目の写真は Black-cowled Oriole (ブラックカウルド オリオール)で、これらの三種のどれもが蜜が大好物です。
ハチドリは、花の正面から長いくちばしを差し込んで蜜を吸い、オリオールたちは長いくちばしは無く、空中で停止もできませんから、花の付け根の所に穴をあけて蜜を吸います。
花にとってはどちらの鳥が有益なのでしょうか。
使用機材のカメラはSony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。