中米のベリーズはユカタン半島の付け根にあり、国境を北と西をメキシコに、グアテマラも西に接しています。この辺りはかつてマヤ文明が栄えた場所で、ベリーズにもあちこちに当時の遺跡のピラミッドが多く残されています。これらの遺跡群はベリーズにとってカリブ海のサンゴ環礁、緑濃いジャングなどと共に重要な観光資源となっています。
今日の写真の背景になっているのは、この国最大の都市であるベリーズシティに最も近い遺跡群、アルツンハ公園の中にある一つのピラミッドですが、この姿はピラミッドというより草の生えた盛り土に見えます。
実はマヤの遺跡は既に1000年以上経っているものがほとんどで、発見当時はピラミッドと分からないほどに風化したり、草木に覆われたりして損壊しているのが普通なのです。
2枚目の写真は1枚目のピラミッドの隣にある、この公園の代表的なピラミッドですが、こちらはきれいに復元されていることから、当時の威容が偲ばれます。でもそれでも復元は正面のみで、両サイドや背後の石済みはまだ修復されていません。
ベリーズにはまだジャングルに眠る遺跡が多くあるのですが、手つかずのままになっているのが実情で、復元には手間と大変なお金がかかるのです。多分メキシコやグアテマラ、ホンジュラスも似たような事情だと思います。
使用機材のカメラはSony α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離75mm、35ミリ版換算112mm、ISO 400、F9.0、1/800sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。