中米の国ベリーズに住んでいた頃、自宅は街の中心部から車で15分ほどの住宅地にありました。
ベリーズは日本の四国のほどの国土面積に、人口は36万人と極端に人口密度が低く、よってこの国最大の都市であるベリーズシティでも、その人口は6~7万人程度でしかありませんから、人々は広々とした場所に暮らしている印象があります。
街の中心部から離れた住宅地は特にその印象が強く、その分自然が多く残されています。
住宅地とはいうものの、あちこちに沼地や水場があり、その分植物が繁茂しやすく、その中で生き物が多く生息しています。この街はこれまで過ごしたどこよりも、人と野生の共存度合いが濃いと感じます。
街中を流れる川にはワニやマナティ(ジュゴン)が住み、庭木ではイグアナが草をはみ、ブッシュの中には大蛇のボアが生息し、空にはグンカンドリやペリカンが舞っています。こんなエキサイティングな街、生まれて初めてです。
今日の写真は、自宅から歩いて20分ほどの所にある、最近完成した、ベリーズシティの街中を流れる川に架かる4つ目の橋の上での2枚です。
背景は下流部で、ご覧の通り川の両側はジャングルのように深いマングローブの森になっており、ここでは奥深い密林でしか見られないような野鳥に出会うことがあります。街中を流れる川とはとても思えない野性味あふれる場所なのです。
使用機材のカメラは Fujifilm FinePix F60fd。大きな写真の撮影データは、焦点距89.0mm、35ミリ版換算37mm、ISO 200、F 8.0、1/480sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。