今日の写真はとても変わった習性を持つ Snail Kite(スネイル カイト)です。
彼らは姿かたちは猛禽類の仲間ですが、エサとするのはタニシで、彼らがタニシ以外を狙っている場面を見たことがありませんから、タニシしか食べない鳥だと思います。
このカイトのくちばしは、写真でご覧の通りかぎ状に大きく、長く湾曲しており、他の猛禽類に比べて変わった形をしています。これはタニシをカラから引きずり出すのに便利なよう、進化した結果であるように見えます。
また脚の爪は、大人の手のこぶし大ほどの大きなタニシも確実に掴めるように長く、これもタニシを捕るためにだけに進化した結果のように見えます。
彼らは空中から水面を眺め、タニシを見つけると急降下してつかみ捕ります。街中では塀や電線に上に停まり、眼下の道路側溝をじっと見つめる場面をよく目にします。私も道路側溝をのぞいてみますが、水中にタニシを見つけることができません。
彼らは多分、泥の中でわずかに動くタニシを辛抱強く待ち、それを見逃すことなく捕まえることができるようです。タニシ捕りに特化した鳥、自然は本当に多様ですね。
使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 9.0、1/1,250sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。