中米のベリーズは、国土は日本の四国ほどでそれほど広くはないのですが、人口がわずか36万人と密度が非常に低いことから、一歩町を離れると人に出会わなくなるという印象があります。
国土は平たんで地平線に山が見えないことから、どこまで行っても広々としており、道路はまっすぐで対向車は少なく、時々大地に一人取り残されたような感覚になることさえあります。
そんな人の少ない広々としたところで、更に国土全体の標高が低く、特に海岸地方は湿原が多いこともあって野生動物の宝庫となっているのです。
ところがその湿原にアクセスる道路がないことから、一般の人は簡単に近づくことができず残念なのですが、そんな野生好きの人たちにはうってつけの場所があります。
それが今日の写真のクルックドツリー野生生物保護区で、場所はこの国で最大都市のベリーズシティから北に車で1時間ほどの距離です。
この保護区内にある湖に、乾期で水位が下がり魚が獲れやすくなると、それを餌とする水鳥たちが、国境を越えて周辺から集まるのです。何十万羽と集まるその鳥たちは、大自然の営みを間近に見せてくれます。
使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 200、F9.0、1/1,500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。