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カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 背景は季節の花

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 中米の国ベリーズは、熱帯地方に位置する常夏の気候ですから、一年を通じてどこかで必ずトロピカルな花が咲いています。
 この国を含む周辺国で、日本人の間で中米の桜とも言われているポウイは、桜と同じ3月から5月の間に、これまた桜と同じように一斉に咲き始め、その時の野はピンクに彩られます。
 ただこの開花は、乾期の終わりころに始まるのですが、その年によって雨の降り始めがずれれば、咲く時期も変わってしまいますから、必ずこの時期に咲くとはいえないのです。

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 このポウイが散り終わる頃に野に目立ち始めるのが、今日の写真のフランボイヤ、火炎樹です。火炎樹は同じ地域でも咲き始める時期が多少異なり、またポウイと違って咲いている期間が長いことから、その分長く楽しめるのが特徴です。
 さてこの一年に一度の開花の時期に、その花を背景にして人物写真を撮る場合、いつも問題となるのが花の位置です。
 ポウイもフランボイヤも木の背が高く、花も高い所にありますから、簡単には背景にならないのです。枝が低く垂れていな限り、大抵は仰ぎ見るような不自然なアングルにならざるを得ません。或いは花を遠くに配置するかの選択になります。
 今日の写真の一枚目は仰ぎ見るアングルですが、低い花を探し、人物の位置を工夫して上向きの角度を押さえました。
 2枚目は遠くの花を背景にし、自然な角度にしたものです。こうすると角度はいいのですが、花の迫力は物足りなくなります。
 いずれにしてもこういったシュチュエーションで、モデルから文句が出ない程度に素早くベストポジションを見つけるのは難しい作業です。

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 使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離70mm、35ミリ版換算105mm、ISO 400、F7.1、1/320sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。