今日の写真を撮ったカメラは、2004年に発売された当時のニコンのフラッグシップ機であるニコンクールピクス5400です。
このカメラは当時としては珍しい35ミリ版換算で28ミリ広角から始まるズームレンズを搭載し、望遠端は116ミリまでの4倍。望遠側はともかく、風景が撮れる28ミリ相当が搭載された意義は大きいものでした。
ところがなぜか、先代の5000に比べて背面の液晶が1.8インチから1.5インチにサイズダウンされ、その当時の液晶画面の拡大傾向に逆行するものでした。ボディが全体に小さくなった代償なのか、これには多くのユーザーががっかりしたものと思います。
このカメラで得られる画像に関しては、EDと非球面ガラスを使用する高性能なレンズが貢献しているのか、抜けが良く、発色は先代の5000から大いに改善していますから、その進化には満足でした。
今このカメラを使ってみると、まず最初に手に持った感触が、マグネシュムボディのせいなのか、剛性感と固まり感を感じさせ、高級機であることをうかがわせます。
でもさすがに古い機種と感じるのは、背面の液晶画面の小ささと、撮影後の処理時間の長さですが、ゆったりした気分で付き合えば、この欠点はそれほど気にならないと思います。
510万画素は今となっては物足りない数字ですが、普段の生活の中で周りの草花やスナップ写真ではそれほど不満を感じないのではないでしょうか。ニコン渾身の一台、一度使ってみる価値はあります。
写真の場所は、カリブ海の島国セントルシアの、この国一番の観光スポットであるロドニー湾を見下ろす砦の遺跡です。背景の海がきれいですね。
使用機材のカメラは Nikon CoolPix 5400。大きな写真の撮影データは、焦点距離8.7mm、35ミリ版換算42mm、ISO 50、F7.2、1/301sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。
それにしてもこのカメラのシャッタースピード、その細かさにいつも感心します。効果のほどは分かりませんが、ニコンのこだわりが感じられます。