フランボイヤ、日本語で火炎樹ですが、これは熱帯地方に多く見られる鮮やかな赤い花を咲かせる木です。これまで海外ではアフリカのケニア、カリブ海のセントルシア、中米のコスタリカとベリーズできれいに咲いているのを見てきました。ところが、やはり長期滞在した南米のベネズエラにもあったのかどうか記憶にありません。
これらの国の中で最も数多く咲いていたのはセントルシアで、至る所に自生していたり、公園やホテルのに庭などに植樹したりしてあったりで、花のシーズンにはそれはそれは美しい景色を見せてくれ、またケニアではキスムという街にフランボイヤの長い並木道があったのが印象的でした。
中米のベリーズも熱帯地方に位置しますからフランボイヤはあったのですが、セントルシアほど多くはありませんでした。しかしそれでも花の季節には、遠くからでもあちこちに鮮かな赤い塊が見え、季節感の乏しい熱帯での分かりやすい時間の流れの区切りになっていました。
今日の写真は、当時我々が住んでいたベリーズシティから、車で1時間ほどの距離にある地方の田舎で、5月に撮ったものです。
フランボイヤを見るたびに、緑の葉の中の鮮やかな赤色の花のコントラストがいかにもトロピカルな組合わせで、日本では決して味わえない熱帯の世界の光景だと、今しみじみ思い返しています。
使用機材のカメラは Sony α55、レンズは Minolta AF100-300 Apo。大きな写真の撮影データは、焦点距離140mm、35ミリ版換算210mm、ISO 800、F9.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。