岐阜市近郊にある自宅の周辺を、カメラを持ってお天気の許す限り毎日散歩しているのですが、始めた当初に見つけた野鳥はカラス、トビ、スズメの他に、モズやキジバト、ツグミ、ホオジロ、カシラダカぐらいのもので、根尾川に浮かんでいるカモ類さえも見えていませんでした。当時は鳥をまるで見ることができてなかったのです。
そのうちに根尾川沿いの小道にカシラダカの群れに混じってアオジがいることに気づきました。一旦そこにいることが分かると、次からはアオジを見逃すことなく毎回の散歩で写真が撮れるようになりました。
次に気づいたのは、今日の写真のベニマシコです。
この鳥は去年、いつもの散歩コースでたまたま出会った知らない人から、すぐ近くでベニマシコを見たと聞き、それ以来注意して観察するようにして見つけることができた種類です。
このベニマシコも一旦そこにいることが分かると、なぜかすぐに見つけることができるようになり、今年は何度も写真に納めることができています。
こういった変化は自分のことながらも不思議な感覚です。そこにいる可能性を知って見るのと、知識なく見るのとでは、見えるものが違ってくるということなのでしょうね。多分「見つけよう」とすることで感覚がより研ぎすまされるのだと思います。
手元の図鑑に拠ればベニマシコは漂鳥で、北海道や青森県下北半島で繁殖し、秋冬に本州以南に南下するそうですから、彼らは生まれも育ちも日本なのですね。これまで渡り鳥だと思っていました。
使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/2,500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。