中米の国ベリーズには、かつての首都であったこの国最大の都市ベリーズシティと、現在の首都となっているベルモパンのほぼ中間地点に、この国唯一の動物園ベリーズズーがあります。
この動物園は、世界から様々な動物を集めているのではなく、基本的にこの国に住む動物たちが集められています。
しかし、ただ集められているのではなく、野生では生きていけなくなった、例えば怪我をしている、子供のときに親と離れて育ったなど、不幸な事情で野生に戻れなくなった動物たちを保護しているのです。
今日の写真の American Harpy Eagle(アメリカン ハーピー イーグル)、日本名オウギワシは子供の時から人間に飼われ、野生で生きてゆく能力を奪われてしまった個体です。
動物園にはこのオウギワシのオスとメスが別々に広いゲージの中で保護されており、私にとってはこの動物園で最大の興味の対象です。
この猛禽類最強の一つと言われるワシを間近見ると、その迫力に興奮します。特に体の大きなメスは、大人の女性の腕ほどもある太い足、大きなクチバシ、鋼鉄のような鋭い爪など見る者を圧倒します。
このワシの太い足の握力は、猛禽類の中でも群を抜いており、100㎏を優に超え、鋭い爪と相まって人間の頭蓋骨に穴をあけかねない力強さを誇っているとのことです。餌となるサルなどはひとたまりもありません。
その迫力と美しさを兼ね備える姿と、体全体から発する力強さに、かつて古代人たちに崇められた鳥であることが容易に想像されます。
3枚目の写真は、ベリーズズー動物園内にあるレストランの壁に描かれているオウギワシで、なかなかの迫力です。
使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離210mm、35ミリ版換算315mm、ISO 800、F5.6、1/50sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。
今日は令和の最初の日です。