中米の国ベリーズは熱帯地方に位置することから、巣団の生活の中で目にする植生や動物種がだいぶ違いますから、日本からこの地に着くと異国情緒満点という気になります。
植生については、この国最大の都市ベリーズシティの街中において、4枚目の写真の通り最も目立つ樹木はヤシ科の木であるといっても過言でないほどにあちこちに見られます。
それらは、天を突くように背の高くなるパームヤシの木や、実がたくさんなり、人々の喉を潤すココナッツヤシの木などで、ココヤシの実はシーズンになると道路端でたくさん売られています。こういった風景に、ああここは南国なんだなと感じます。
動物種については、空を見上げると、そこに舞っているのは日本でおなじみのトビではなく、頭が小さく、羽毛の無いハゲワシです。
ハゲワシは代表的なものでベリーズに4種類が生息していますが、街中でもよく見かけるのは今日の写真の2種類で、頭の赤い Turkey Vulture(ターキー バルチャー)と、同じく黒い Black Vulture(ブラック バルチャー)です。体長は前者が76㎝、後者が64㎝で、トビが47-60㎝ですから、それより少し大きめということになります。
彼らは動物の死骸を主に食べるのですが、しかし彼らをよく見かけのは、ベリーズシティ郊外のゴミ捨て場の上空を舞っている姿であることが多く、それを初めて知ったときは少々がっかりしました。私にとってハゲワシは野生の王国の象徴だからです。
日本ではゴミは焼却され、地上に放置されることはないのですが、こちらでは全く焼却はされず、ゴミ捨て場ではあまり見たくない光景が広がっています。ベリーズの人々はゴミについて基本的に無頓着です。残念ですが。
使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 100、F6.3、1/640sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。