岐阜市近郊にある自宅の周辺の、一周僅か2.5㎞ほどの散歩でも、自然の中を歩けば様々な動植物を目にし、四季の移り変わりを感じることができます。
それらを五感で楽しむのは快い喜びではあるのですが、更にそれらを記録に残し、後でも眺めることはまた楽しい趣味でもあります。
今日の写真はモズのメス、ブルーベリーの花、ハルジオンと昆虫を、もう中古市場でも目にしなくなった古いレンズで捉えたものですが、撮影対象の美しさはもちろん、それを描写するこのレンズ性能のすばらしさに驚くばかりです。
このレンズは望遠マクロですから、遠くにいる鳥などの撮影はもちろん、花や昆虫などの近接撮影もできるとても便利なレンズなのです。
そしてこのレンズはズームではなく単焦点ですから、古くなったとはいえやはりそれなりの性能レベルにはありますから、特に近接撮影においては、性能が良くなったとはいえ、現在のマクロ付きズームレンズには劣るとは思えません。
毎日散歩に持ち歩くにはちと大きく重いのですが、撮れた写真を見て、時にはその素晴らしい描写に出会えば少々の疲れや面倒など忘れさせてくれます。
このように本来持っているレンズの性能を、特に古いレンズに関しては、現在の素晴らしく高性能なカメラボディが、存分にその秘めたる力を引き出しているのではないでしょうか。
どんな骨董品でもアダプターさえあれば簡単に現代に蘇るレンズ、写真愛好家にとってはたまらない時代になっていると思います。
使用機材のカメラは Sony α77Ⅱ、レンズは Sigma APO TELE MACRO 300mm F4。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.0、1/800sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。